練習練習
昨日書いたとほり、先週は編み針を手にしなかつた。
代はりといつてはなんだが、その分タティングシャトルを手にしてゐた。
なぜか。
シャトルに糸が巻かれてゐたからである。
といふのも、まあ、理由のひとつではある。
主な理由は、「糸の引き加減の練習をしなければ」と思つたからだ。
先週、80番手の糸でタティングしてみた話を書いた。
その結果できたものを見てしみじみ思つた。
リングとチェインとで目のつまり方が違ふ……
リングの方は糸を引きすぎたせゐだらう、目がぎつちりつまつてゐる。
チェインの方はといふと、そんなに糸を引いてゐないせゐで、普通のつまり方をしてゐる。
「普通」と書いてしまつたけれど、これはやつがれにとつての「普通」である。
人によつてはやつがれのリングの目のつまり方の方が「普通」といふ人もあるであらうし、チェインを見て、「こんなのまだまだつまり過ぎてゐるよ」といふ人もあるであらう。
もとい。
前回作つたのは、リング部分の目の数が多い作品だつた。
どうもリングの目の数が少なすぎるのと多すぎるのとが苦手である。
2P2P2P2とかだと、うまく糸が引けない。
かといつて、先週作つたやうな3P12P3P12P3P(だつたかな)とかいふのも苦手。
さういふことなのだと思ふ。
気になつて、40番手の糸で作つてゐる The Twirly を確認してみたところ、こちらは特にリングとチェインとで目のつまり具合が違ふといふことはなかつた。
時々、糸をうまく引けなくてリングの目がつまつてゐるところもあるが、まあ、おほむねそろつてゐると思ふ。
The Twirly は一番大きいリングでも3P2P2P2P2P3だ。糸を引くのに十分な大きさがあつて、大きすぎない。
小さいリングといつても5P3P5だ。一目しか違はない。
それと、40番手といふこともあつて、なんとはなし問題なくできてゐるのだらう。
そこで、ぢやあひとまづ、リングで糸を引く練習をしてみるかな、と思つて先週はこんなことをしてゐた。
Tatting Lace with Visual Patterns に掲載されてゐる Curds and Whey である。
Curds and Whey といへば、Little Miss Muffet だよな。
Nursery Rhymes といふか、Mother Goose といふかのひとつである。
マフェットちやんが丘に座つて Curds and Whey を食べてゐると、巨大なクモがやつてきて、マフェットちやんは怖くて逃げてしまふのだ。
curds and whey といふのは、ヨーグルトのごとき乳製品なのださうである。
すなはち白い。
といふか、おそらく白いのだらう。
本でも白い糸で作られてゐる。
このパターンはかなり気に入つてゐて、これまでも幾度も作つたものだ。ビーズを入れてみたこともしばしばある。
白い糸に青いビーズを入れて、「Moldy Curds and Whey」なんて名前をつけたこともある。
今回は、なんだらうね、これは。色からいつたらまつたく Curd and Whey ではない。
ま、いいか。
このパターンはシャトルひとつで作る。
ゆゑにリングだらけだし、中央のリングはデカいし、糸を引く練習になるかな、と思つたわけだ。
いくつかくり返して、やはり中央の大きいリングの糸を引くときに苦戦してゐるなあ。
それでも80番手で作つたときよりはだいぶマシな気はするけれど。
大きいリングの糸を引くときは、引き込む糸がねぢれて玉になつたりして、それでうまく引けないことがしばしばある。
ねぢれないやうに工夫はするんだけれども、それでもうまくいかないときもある。
あと、引いても引いても中に入つてきてくれないことがあるんだよな。あれは不思議だ。糸の太さが均一ではないのだらうか。
あと、リングが大きいときは、リングを作つてゐる最中に目を寄せがちで、そのまま糸を引くので目がつまつてしまふといふこともあるやうな気がする。
これはまちつと精進を積まなければいかんかな。
今週も編み棒は握れさうにないし。
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