この暑いのに
「風工房のシンプル夏ニット、こもの」に掲載されてゐるアクセントカラーのストールは、少しづつではあるものの進んでゐる。
前回毎日10段しか編めない、と書いたが、なんとなく12段くらゐは編めるやうになつてきた。でももうこれ以上は速くはならないだらう。
現在165段めくらゐで、指定では401段編むことになつてゐる。
まだ半分もきてゐない。
そして、いまの長さから考へると、指定どほり編んだとしても、好みの長さには達しないのではないかと思つてゐる。
糸のつづく限り編む、かなあ。
先の長い話である。そんなことをしてゐるうちに夏は終はつてしまふ。
まあ、夏は終はつても、きつとこのストールならしばらくは使へることだらうとは思つてゐるが。
それとも麻は冷えるかなあ。
ところで我が家には冷房機といふものがない。
ないわけぢやないが動かない。
そんなわけで、扇風機と自然の風だけでなんとかしのいでゐる。
あとは手ぬぐひを濡らしてしぼつて首にかけたりね。
「しろくま」なる濡らして首にかけて躯を冷やすといふ商品も買ひはしたのだが、どうも手ぬぐひの方が使ひやすい。
しろくまはすぐにぬるくなるんだよね。ひんやり感が持続しない。
手ぬぐひは、なにしろ長いので、ぬるくなつてきたなあと思つたらちよつと端を引いて位置をずらすとまた冷たくなる。
しかも手ぬぐひだと汗もぬぐへる。
さらに保冷剤を包むこともできる。
といふわけで、しろくまはすつかり使はなくなつてしまつた。
そんなに暑い思ひをしてゐるといふのに、「この冬はがつつりと縄編み模様のセーターを編みたいなあ」なんぞと考へてゐるのだから我ながらどうかしてゐる。
セーターと書いたけれど、カーディガンでもいいなあ。縄編みでかつちり編めばジャケット風にもなるだらう。
ヴェストでもいいか知らん。
暑い。
どうにも暑いね。
しかし、考へはじめるといろいろと思ひ浮かぶものなのである。
さういへば、RowanのMagpieを買ひためてあるはずだ。
あれを使つたらどうだらう。
Magpieで縄編み。
いいぢやあないか。
確か500gくらゐあるはずなので、セーターには足りないがヴェストならいけるはずだ。
……それともあれは使つてしまつたか知らん。
だつたらパピーのミニスポーツがゲージがおなじくらゐだから、それで編まうか。
それともゲージはチト細かくなるけれど、おなじくパピーのブリティッシュエロイカはどうだらう。
うーん、どうして涼しい方向に話が流れないかなあ。
いま編んでゐるハマナカのフラックスCは、麻にしては編みやすい。とくにこの時期、編んでゐてさらさらとしてゐていい感じの糸である。
だけどやつぱり毛糸で編みたいんだよねえ。
それで夏でもくつ下だの手袋だのを編むやうにしてゐたこともあつた。
さういふ細い糸を使つてちまちま編むのもいいけれど、なんか、こー、「縄編み!」みたやうな、インパクトのあるものを編みたいのだ。
こんなことを書いてゐるけれど、実際に毛糸の季節になつたらすつかり忘れてゐるんだらうな。
「毛糸だま」の次号は秋号で風工房の特集があるのらしいし。
その他にも新刊予定なんぞを見ると気になる本が何冊かある。
去年はあみものの本を一冊も買つてゐない。この春夏も一冊も買つてゐない。
あ、「毛糸だま」は買つたか。ラトヴィアンミトンの掲載されてゐるのを。ここからはまだなんにも編んでゐないなあ。
ここのところ、睡眠時間を削つて編むといふことをしなくなつたので、一日にあみものに割ける時間が激減してしまつた。
まあ、当時は「睡眠時間を削つてゐる」と思つてはゐなかつたんだけれどもね。編む手がとまらない、といふか、編まずにはゐられない、といふか、そんな感じだつた。
いまでも編まずにはゐられない、といふ感覚はあるけれど、寝なきやねー、といふのが先に立つ。
この暑さの中眠れれば、なんだけれども。
こんなことを打つてゐたら、なんだかごつつい縄編みのブランケットとか編みたくなつてきちやつたなあ。
膝掛けは不要と思つてゐたけれど、一枚編んだら毎年のやうに使つてゐるんだよね。あれはいいものだ。
早く涼しくならないか知らん。
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