ちよつと進んで考へる
アクセントカラーのストールは指定の段の半分を超えた。
指定では401段編むことになつてゐる。
昨日、250段を超えた。
前回「まだ半分にも達してゐない」と書いたから、先週はだいぶ編めたといふことか。
前回、一日編めるのは12段、と書いた。
これ以上は早くならないだらう、とも書いた。
先週、一番編めたときで一日に14段編めたかな。
でもやはり、もうこれ以上は早くならないだらうと思ふ。
人間には限界がある。
たとへそれ以上早く編めるやうになつたとしても、長い時間その早さを維持することはむづかしからう。
また、手や指を痛めることになるかもしれない。
無理せずのんびりと自分のペースで編むのが一番いい。
さうは思へども、「もつと編みたい。早く編みたい」といふのは人情かとは思ふ。
先週たくさん編めたのは、と、「先週」と書いておいてなんだが、日曜日にたくさん編んだからである。
日曜日、すなはち昨日のことだ。
どうも最近、金曜の夜から週末にかけてはほとんど編めてゐない。
金曜の夜は、「明日から休みだ」といふので浮かれてゐるからだらう。さつさと寝てしまふこともある。
土日は出かけることが多い。出先に編みかけを持つていけばいいのかもしれないが、さういへば最近編みかけを持ち歩くことがなくなつた。
そんなわけで、月曜から木曜のあひだしか編まない週もある。
さうすると、アクセントカラーのストールの場合、週に40段前後しか進まないといふことだ。
全部で401段と考へると、完成に10週間かかることになる。
編み始めたのが7月14日だから、9月15日の週だ。
こればつかりは編みはじめてみないとわからない。
だいたい、メリヤス編みならこれくらゐの早さで編める、とか、裏メリヤス編みならこれくらゐ、ゴム編みやかのこ編みだつたらこんなもんかな、といふのは、想像がつく。
しかし、縄編み模様だの編み込み模様だの、今回のやうなレース模様だのの場合は、編み始める前の見極めがむづかしい。
編んでみて、しばらくして手が慣れて、それでやつとこのくらゐの早さで編めるのか、とわかるといふ寸法だ。
しかも、ちよつとした模様の場合は、メリヤス編みより進みが早いことがある。
模様があると、編むにしたがつて模様があらはれてくるので楽しいからついつい編んでしまふからといふのがひとつ。
模様のきりのいいところまで編まうといふのでちよいと進むといふのがひとつ。
そんな感じで模様編みの方が早く編み上がつたりする。
この場合、早く編めるわけぢやないがね。編む時間が増えるといふ方が正しい。
今回はどちらかといふと「きりのいいところでやめないと次にどこからはじめたらいいのかわからない」といふので編んでしまつたりする。
何度か書いたやうに、今回は裏を編むときにも減らし目があるのでね。減らしたところで休む、とか決めておかないと、次にどこから編んだらいいのかわからない。
それは、編んでゐる最中にちよつとメモを取るなどして棒針から手を離すときも同様だ。
表を編んでゐるときは、模様が見えるのですぐに復帰できる。
裏を編んでゐるときは、模様が見えないので、表を見て考へたり、場合によつては端から何目編んだかを数へなほして再開しなければならないときもある。
米国のあみものの本などには、「編みかけには付箋をつけておいて、次にどこから編むかを書いておくといい」などと書かれてゐたりすることもある。
しかし、別のメモを取るために手を休めるのに、わざわざ「次はどこから」などとメモを残すだらうか。
残さないね。
自分の短期記憶に任せるしかない。
しかし、メモをつけておくといふのはいい手である。
さうすれば、ちよつと間をおいたとしてもすぐにresumeできるしね。
でもやつたことはないなあ。
いいことだとわかつてゐるんだからやればいいのに。
もともと付箋が好きではない、といふのがやらない理由のひとつではあつたりするんだがね。
あみものをする人は、みんなさういふメモをつけたり残したりしてゐるのかな。
ちよつと気になるところではある。
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