根気無用
The Twirlyといふモチーフをつなぎつづけて幾星霜(大げさ)。
なんとか三つめのモチーフがつながつた。
何度も書いてゐるやうに、これはThe Twirlyといふ六角形のモチーフを七つつないで大きな六角形を作り、それを横にといふか縦にといふか、とにかく一列に三つならべたものである。
前回、The Twirlyの作り方を間違へてチェイン部分のくり返しを忘れてゐたことがあつた。
気づかぬままに作りつづけて到達したのが21枚つなぎであつた。
つまり、やつと間違へに気づく前とおなじラインに並んだ、といふことである。
写真からもわかるかとは思ふが、すでに22枚目を作りはじめてゐる。
糸はLizbeth #40のPeriwinkleを使つてゐる。
Lizbethは、一等最初に販売された#20が一番使ひやすいやうに思つてゐる。
でも#40もいい糸だと思ふ。タティングレースをしてゐるときなど、リングの芯糸を引つ張るときも引き心地なめらかだしね。
この先、まだまだつなぐ予定である。
いつできあがるかわからないけれどもね。
Webの相談サイトなどを見ると、「タティングレースでウェアものなどを作るには、相当な根気がゐる」と書かれてゐる。
さうかなあ。
ウェアものではないけれど、以前極細毛糸でタティングレースのスカーフを作つたことがある。
十二角形といふかほとんど円のやうなモチーフを77枚くらゐつないだのだつたか。最初は100枚つなぐ予定だつたけれども、ちやうどよい長さになつたところでやめた。
それを作るのに根気が必要だつたか?
うーん、どうだらう。
ここでも何度か書いてゐるが、やつがれには何が足りないつてとにかく根気が足りない。
以前は「自分に足りないのは集中力だらう」と思つてゐたが、どうやら足りないのは集中力ではなくて根気の方だつたのらしい。
なるほど、それなら合点のいくことがたくさんある。
したがつて、タティングレースのスカーフを作つたときも、根気は必要なかつたやうに思ふ。
作つてゐるうちにできた。
そんな感じだ。
このThe Twirlyをつないでゐるものもおなじやうな感じである。
つないでゐるあひだにここまで大きくなつた。
といつて、まだ21枚しかつなげてはゐないがね。
もちろん、大きなものを作るのにはなにごとも根気が必要なのだとは思ふ。
とくにレース作品のやうに繊細なものは作つてゐる最中も気遣ひが必要で、それはそれは根気のゐるものだ。
しかし、それで「根気が必要だ」とか「要は根気だ」とか思つてゐたら、完成しないんぢやないかなあ。
すくなくともやつがれの場合はさうだ。
あみものでいふとセーターとか大判のショールとか、タティングレースでいふとさつきも書いたスカーフとか、「作つてゐるうちにいつのまにかできてゐた」といふ感じなのである。
さうでないと、大きなものは作れないんぢやないかなあ。
それとも世の中の人は「根気だ根気だ」と思つて大作を作つてゐるのか知らん。
それはつらいことではないか知らん。
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