タティングレースの時計の鎖
タティングレースはそこそこ進んでゐる。
おそらく、あみものをしない分タティングレースに流れてるんだな、やる気とかが。
新しいGR-8 Tatting Shuttleを買ふたのがきつかけだ。
きつかけは新しいシャトルで、でもそればかり使つてゐるかといふとそんなことはない。
どちらかといふといままで持つてゐたシャトルの方が出番が多いかな。
The TwirlyといふモチーフではAerlitを使つてゐるし、ここのところ久しぶりにビーズを入れてたタティングをしてゐてこちらはクロバーのタティングシャトルを使つて作つた。
すなはち、これである。
ずつとMONDAINEのペンダント型の時計を愛用してゐた。
ある日、紐が切れてしまつた。
この時計にはブレスレットにもなるやうにくさり型のバンドもついてゐた。でも手首にするのだつたらわざわざこの時計を選びはしない。
さういふわけで、「ぢやあ自分でなにか作らう」と思つて、ずつと放置したままだつた。
先日、家にゐるのになにもやる気にならなくて、これはヤバい、と思つた。
ヤバい、と思ふのは常のことではある。
なにもやる気にならないのもいつものこと。
吁嗟誰知吾苦艱、といつたところか。
それはともかく、そんなわけで、「時計を使へるやうにしやう」と思つて、急遽レース糸にビーズをとほしてみたといふわけだ。
糸は、Lisbeth 40#のDenim Blue Ltである。あまい水色だ。ふと気がつくと「戀は水色」なんかを鼻歌で歌つてゐたりする、そんなやうな色である。
これにトーホーの丸小ビーズNo.21をとほしてスプリットリングで鎖を作つてみた、といふ寸法だ。
スプリットリングの大きさは、2:4:2:3:2……のくり返し。以前おなじやうな比率でリングの大きさを変へておなじやうな鎖を作つた。個人的には気に入つてゐる。
今度はくり返しのないランダムなサイズのリングの並ぶくさりを作つてみたいと思つてゐる。ビーズの数をランダムにするとか比率で変へるとかも楽しさうだよね。
使ふまへからうすうすわかつてはゐたことだが、実際に使つてみると、時計が重過ぎてリングが伸びてしまつた。
こればつかりはリングをしめるときにきつく糸を引いても回避できさうにない。
タティングレースはこの時計をぶらさげるのに向かないのだらう。タティングレースは、といふか、このデザインは、か。
といふわけで、そのうち別のものを作る予定でゐる。
今度はマクラメで作つてみるかなあ。それだつたら時計の重さには負けまい。
或は、タティングレースてもう一度なにか別のものを作つてみるかなあ。今度は絹糸かなにかで。
今回、あらためて思つたのは、ビーズと戯れるのはやはり楽しい、といふことだ。
きらきらした小さなビーズは眺めてゐるだけでもきれいだし、自分で作つたものに活かせるといふのはさらにいい気分になるものだ。
今回は糸の色との相性もよかつたし。
ビーズはそれこそ一生のうちに使ひきれないほど持つてゐるので、今後もなんとかしてもつと使つていきたいなあ。
タティングレースにだけでなく、あみものにもね。
« 寄る辺なきくつ下編み | Main | 飯田市川本喜八郎人形美術館 平家一門 後篇 »
Comments