アフガン編みをしない言ひ訳
Katnissといふくつ下は、次の段からかかとに入るところまで進んだ。
かかとの手前で止まつてゐるのは、以前すこし書いたやうに、かかとの編み方を決められずにゐるからである。
編み方に載つてゐるとほりに編むか。
或は引き返し編みのかかとにするか。
これも書いたやうに思ふけれど、これまでいろいろと編んできて、引き返し編みのかかとが自分の足には一番ぴつたりとくることが判明してゐる。
仕上がりは三角形のまちのできる種類のかかとが一番好きなのだけれども、これはなかなか思ひとほりの大きさにならない。
編み方とほりに編むとたいていは大きくなりすぎる。
思ふに、引き返し編みのかかとの方が大きさの調整をしやすいのだ。
大きさといふよりは、かかと部分の深さ、かな。
after thought heelと呼ばれる最後にかかと部分を編む方法も、調整しやすい方かな。目を拾ふのがめんどくさくてほとんどやらないけど。
さうか、かかとは編まないヨガ・ソックスといふ手もあるか。さうしたらつま先も編まないよな。
などと、いろいろ考へてゐるだけで、先にすすまない。
ひとまづ、編み方をよくよく見て、それから考へることにしたい。
さて。
先週は、この先仕上がつたら即使ひたいやうなものについて書いた。
その後、なにも編み始めてはゐない。
編み始めてはゐないものの、「これ、いいなあ」と思ふやうなものはいろいろと見かけた。
たいていは麻とか麻混で、カーディガンのやうなものだ。カーディガンといふよりは、すこしかつちりした感じのものもあつた。
いいなあ。
とは思ふが、考へてみたら、今から編み始めたら秋になつちやふよね、多分。
さうさう、毎年この次期になると、アフガン編みの夏物がほしいなあ、と思ふことがある。
なぜアフガン編みかといふと、編み地がだれにくいからだ。
以前から、「毛糸だま」に掲載されてゐる作品などを見て、「いいなあ、アフガン編みの夏物」と思つてゐた。
挑戦したことは一度もない。
アフガン編みを平らに編むのがむづかしいから、といふのが理由のひとつである。
作り目を二号くらゐ太い針で編むといい、といふ話は聞いた。
聞いて、実際にやつてみた。
なるほど、確かに以前よりは丸まりづらくなつた気はする。
しかし、気を抜いてゐると丸まる。
本によると、行きと戻りとのテンションがちがふのだといふ。
ぬーん。
これつて、それなりに編み込まないと、手が均一にはならないのでは。
もうひとつ、アフガン編みには時間がかかるから、といふのも理由だつたりする。
時間、かかるよねえ?
恵比寿にローワンの店があつたころ、たまたまそこでお話しすることのあつた方は、「アフガン編みつてそんなに遅くはないわよ」と云つてゐた。実際、その人の携帯電話には、ご自身で編んだといふアフガン編みの服の写真がたくさん入つてゐた。もちろん、棒針編みもかぎ針編みも。
この人には、「お教室は通つた方がいいわよ」とアドヴァイスも受けたのだつた。これは結局果たせてゐない。
閑話休題。
そのときは「そーかなー。アフガン編みつてそんなに早く編めるものか知らん」と思ひ、家に帰つて試してみた。
試してみて……うーん、思つたほど早くはならなかつた。
だいたい丸まるしね。
でもなあ、アフガン編み、好きなんだよなあ。
とにかくあの編み地がいい。
テクスチュア系だよね。
棒針編みでいふと鹿の子編みとか、かぎ針編みでいふとなんだらう、引き上げ編みかな、とか、ああいふテクスチュアつぽい編み地つてなんだか好きなんである。
マフラーなんかにはあんまり向かないかなあと思ふが、かつちりしたものを編むにはいいんぢやあるまいか。
いいんだつたら編めよな。
編まないことには丸まらないやうにもならないぞ。
うむ。まあ、さういふことなのだ。
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