ダブルインパクト
昨日のエントリにも書いたとほり、先週、GR-8 Tatting Shuttleが届いた。
木はPink Ivory。この木で作つたスピンドルを持つてゐるので、どんな木かといふ予想はだいたいついてゐた。
昨日もすこし書いたやうに、手に取ると、木目のつまつた感じがする。感触はつるりとなめらかだ。
手持ちのGR-8 Tatting Shuttleの中では、黒檀の手触りによく似てゐる。
これと比べると、Bloodwoodはすこしなめらかな感触に欠けるところがある。Ash(トネリコらしい)は、なめらかさはあまりなくて、持つたときにしつとりした感じがする。
重たさでいふと、計つてはゐないけれども、手に持つた感じだと、Bloodwoodが一番重たくて、Pink Ivoryと黒檀はおなじくらゐかな。結構ずつしりくる。Ashが一番軽くて、あまりずつしりとした感じはしない。
総じて、今回購入したPink Ivoryは、手持ちの黒檀のタティングシャトルによく似た感じがする。
色以外は。
そんなわけで、手にした瞬間なんだかうれしくなつてしまつて、ついつい栞なんぞを作つてしまつた。
でも、気力がなくて糸始末はしてないけど。
さうかうするうちに、金曜日に「優しいタティングレース」を購入して、これがまたなんとなくいい感じの本なので、つい、黒檀とPink Ivoryとに糸を巻いてしまひ、作つたのが、「優しいタティングレース」の表紙になつてゐる替襟に使はれてゐるモチーフである。
これがむづかしくてなー。
大きいリングつて、リングを作つてゐる途中でどうしてもスティッチをよせてしまふやうになるので、スティッチがつまつてしまふんだよねえ。
で、それを解消しやうとしながら糸を引くので、加減がどうもうまくつかめないのだ。
小さいリングは小さいリングで糸を引ききれないことが多い。
そんなわけで、よれよれしたモチーフになつてしまつた上、あとちよつとのところで糸がなくなつてしまつた。
うーん、これはここで終はりにするかなあ。
替襟自体はちよつと作つてみたいので、もう一度最初から作りなほすかもしれない。
「優しいタティングレース」は、昨今出版されてゐるタティングレースの本とちがつて、すこし大きい作品が多いのがいい。
ちいさいものはすぐに作れていいけれど、おなじものをいくつも作つても始末に困る。
のみの市で売る? 自分でデザインしたわけでもないのに?
その点、大きいものは作るのに時間はかかるけれども、その分仕上がるのはひとつだけだし、まあ、いいんぢやないかなつて、さう思ふ。
シャトルと本とのダブルインパクトで、ここのところだいぶしよぼくれてゐたタティング熱再発といつたところ。
なんといふか、こー、ほかのことを考へずにタティングばかりしてゐられるやうな、そんなことつて、できないか知らん。
そんな、夢のやうなことばかり考へてしまふ。
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