2014年4月の読書メーター
2014年4月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2238ページ
ナイス数:7ナイス
三国志 きらめく群像 (ちくま文庫)の感想
毒舌家の本は読まないやうにしてゐる。真似したくなるからだ。毒舌家には藝がある。毒舌をきかせる技がある。それがないのに真似だけしても愚かなだけだ。ゆゑに著者の本は敬して遠ざけて来たのだが、「李白と杜甫」がおもしろかつたので、つい……。「「曹操」「劉備」なのになぜ「諸葛亮」と書かぬのだ!」と怒るやつがれは間違つてはゐなかつたのだー、と、ちよつと安心できる一冊。
読了日:4月3日 著者:高島俊男
正史 三国志〈4〉魏書 4 (ちくま学芸文庫)の感想
孫礼の管仲評に腹がよぢれるのではないかと思ひ、いはゆる魏志倭人伝の「人々は生まれつき酒が好きである」に「そーよねー」と思ふ。長いものとか虫とかが苦手な人は華陀伝は避けた方が吉。
読了日:4月9日 著者:陳寿,裴松之
墨攻 (文春文庫)の感想
読む前に「墨子」の抜粋版を読んだ。その時感じた気持ち悪さや「ムリ! 絶対ムリ!」といふ印象が、実によくあらはされてゐて、改めて感心することひとかたならず。
読了日:4月11日 著者:酒見賢一
漢文法基礎 本当にわかる漢文入門 (講談社学術文庫)の感想
ここのところ漢文の本を読むやうになつたので、復習のつもりで読む。いろいろすつかり忘れてゐる。「なんでこんなものを読んでゐるのか」と時々思ふが、「<無用の用>だよな」と思ふことにしたい。
読了日:4月16日 著者:二畳庵主人,加地伸行
日本文法 口語篇 (岩波全書 114)の感想
文法を学ばねば、といふので読んでみた。もつと入門書的なものを選ぶべきだつたのかもしれないが、まあ、よしとしたい。可能を表現するとき「ら抜き」することもあるよね、とか書いてあつて、「もうこのころ(初版は1950年発行とのこと)からかー」とか、感慨深い。
読了日:4月24日 著者:時枝誠記
The Amazing Thing About the Way It Goes: Stories of Tidiness, Self-Esteem and Other Things I gave Up Onの感想
著者のあみもの関連以外の本を読むのははじめてである。あみもののときも思つてはゐたが、結構しつこい書きつぷりである。ゆゑに時々ダレる。表題作である母親としてあることについて書いた文章や、self-esteemに関する文章などには、ちよつと身につまされたりした。
読了日:4月30日 著者:StephaniePearl-McPhee
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