春の予想 改
渋谷ヒカリエにある川本喜八郎人形ギャラリーは、4/16-24のあひだ、展示替へで休館となる。
おや、去年とほぼおなじ時期だつたね。
4/25から新たな展示になるのださうだ。
思ひきりいろいろ予想がはづれてゐるので、これまたいろいろ考へなほしてみた。
人形劇三国志の次回の展示は、官渡の戦ひと関羽の千里行だらう、と、これは前回の展示のころからさう思つてゐた。
しかし。
ここにひとつ問題があるのだつた。
次回は、多分、曹操がゐないのである。
曹操のゐない官渡の戦ひなんて。
なあ。
袁紹と許攸とは、前回の展示にはゐて、今回はゐない。
一回休んでゐるから出てこられるはずだ。
二回つづけて展示されるといふことは、ないと思ふんだよね、多分。
一番最初の展示は十ヶ月くらゐおなじ内容のままだつた。
曹操などは、采配を握つた指に亀裂が入つてゐた。
照明などのせゐで入つたものと思はれる。
なぜならおなじやうに白羽扇を握る孔明の指には目に見えるやうな傷はなかつたからだ。白羽扇を握る手は影になつてゐて、直接照明があたつてゐなかつた。
そんな感じで、展示される期間が長いと人形の劣化も早い。
今回の展示にゐる曹操が、次回もゐる確率は低いものと思はれる。
でもなー、今回赤兎馬がゐないのは、関羽の千里行のためだと思つてゐたんだがなあ。
だが、その関羽も次回もゐるかどうかはチトアヤシい。
玄徳・関羽・張飛のゐない人形劇三国志など考へられないが、さりとては、展示する人形がゐるかゐないか定かではない。
どこかにゐるのかなあ。
前回の展示のときは、川本喜八郎が人形劇三国志の脚本を担当してゐた小川英に贈つたといふ玄徳・関羽・張飛が展示されてゐた。
いま、その三人は飯田市川本喜八郎人形美術館にゐる。
五月の終はりまではそのままだらうから、これが渋谷に戻つてくることはまづないだらう。
この三人なら、ほかに作つた人形がいくつもあつたりするのかなあ。
さう思はないでもない。
チトアヤシいなどと書きながら、この三人は絶対ゐるだらう。
さう思つたりもしてゐる。
しかし、曹操。
うーん。
といふわけで、いきなり官渡の戦ひをとばして三顧の礼といふこともありうるかな、と、思ふに至つたわけではあるのだが。
だが。
官渡の戦ひをとばすつてありうる? ありえないよなあ、三国志だもの。
曹操も、なにか別の人形がゐて、それをつれてくる、といふのはありかなあ、とは思ふ。
それはありうるな。
それで、官渡の戦ひ部分は、曹操と袁紹、許攸に玄徳・関羽・張飛に赤兎馬で、同時に三顧の礼、といふのはこれまたありうる話かもしれない。
あ、でも、三顧の礼をやつちやふと、次回の展示で赤壁の戦ひ、といふわけにはいかなくなつてしまふのか。
孔明がゐなくなつちやふものな。
孔明もなにか別の人形をつれてくる?
ぬー。
本来の赤壁の戦ひとしては、孔明はゐてもゐなくてもかまはない。曹操と周瑜とがゐれはひとまづ形は整ふものではある。
でもまあ、孔明のゐない赤壁の戦ひはありえないよな、人形劇三国志的に。
といふわけで、人形のrotationから考へると、やはり次回は官渡の戦ひと関羽の千里行、その次が三顧の礼と赤壁の戦ひなんではないか、と思ふわけだが。
さて。
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