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Friday, 25 April 2014

最近のノート事情

Quill Note

先週の木曜日からアサヒヤ紙文具店クイールノートを使つてゐる。

クイールノートをはじめて使つたのは三年ほど前のことだ。
当時も「いいな」と思つたのだけれども、その程度だつた。
今回、あらためて使つてみて、あまりの書き味のよさに、意味もなくあれこれ書き付けたくて仕方がない。

前回はこれほどではなかつた。

もちろん、また使つてみやうと思つたくらゐなので、気に入つたことは確かである。
ただ、前回使つたときは、当時から愛用してゐる中屋万年筆の十角軸細軟の調子がすでに悪かつた。
クイールノートに書き込んでゐると、いつのまにか線がかすれてくる。
ほかの紙なら大丈夫なのになあ。
ほかのペンなら大丈夫なのに。

去年、中屋万年筆のイヴェントでペンを見てもらつたところ、十角軸はどうもをかしい状態だつたらしい。
今回、あらためてこのペンでクイールノートに書き込んでみたらばこは如何に。
すごい。
まつたく筆圧要らず。
もともと筆圧をかけなくても書けるペンではあるけれど、まるで抵抗のないかのやうな書き味に、くらつときてしまつた。

ほかのペンでも試してみた。
中屋万年筆のペンなら、中軟も同様。
大橋堂のペンもいい感じだ。
写真にうつるつてゐる、金ペン堂で買つたモンブランも最高。
ペリカンスーヴェレーンの太字もカリグラフィーも、これまでMoleskineには使へなかつた鬱憤を晴らすかのやうに、すばらしい書き心地である。

さうさう、Moleskineに書いてゐたときには、ペン先がつぶれたかと思ふほど線の太くなつてゐた細軟だが、クイールノートに書いてみたらこは如何に。
細いぢやん。
「細軟」の名に恥ぢない細さぢやあないか。
ほかにも、舶来のペン先は細字でもかなり太いといはれてゐるし、やつがれもさう思ふが、クイールノートに書くとそれほどでもない。ほかの紙に書いたらつぶれてしまふくらゐのちいさな文字でも、クイールノートだとちやんと読める。
いいなあ。
クイールノート、こんなにいいノートだつたか。

唯一問題があるとしたら、それはMoleskineよりチト大きい、といふことか。文庫本くらゐのサイズなので、さほど大きいわけではないけれども、かばんに入れたときにこれまでよりちよつとかさばるんだよね。

まあそれも、普段持ち歩いてゐるかばんの中に入れるのならば問題はない。

うーん、もしかするとこのままクイールノートを使ひつづけることになるかもしれないなあ。

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