« 風邪ひきと編み物 | Main | 接続詞依存症 »

Tuesday, 22 April 2014

白への回帰

以前、「白い糸で作るレース」についてちよこつと書いたことがある。

レース編みといへば白い糸だ。
あとはせいぜい生成りか黒。
世の中のレース編みの本を見れば、たいていはさうなつてゐる。
身につけるものもさうだつた。
風工房のアイリッシュレースの本には替襟をはじめ、ヴェストなども掲載されてゐたが、すべて白か生成り、あるいは黒だつた。
レースとはさういふもの。
さう思つてゐた。

それが変はつたのはいつのころだつたらう。
やつがれが「タッチングレース」をはじめたころには、すでに白以外の色の糸でレースを作るやうになつてゐたやうに思ふ。

はじめて買つた藤重すみの「かわいいタッチングレース」には、いろんな色の糸を使つて、花や虫などを作つたものが掲載されてゐた。

Webに目を転じると、そのころから、色糸を使つた作品がいくつかあつたやうに思ふ。
あるいはもう少し後だつたらうか。
当時、オリムパスやダルマの色のついたレース糸は色が褪せるけれど、DMCのレース糸は褪せない、などと聞いたやうな気がする。
聞いたときには、「DMCしかないか」と思つたけれども、その後、「色が褪せるつていいぢやない」と思ふやうになつていまに至る。

さう、色のついたレースの糸といふのは、それ以前からあつた。昔からあつた、といつてもいい。
しかし、それでもレースのドイリーといつたら白だつた。
いまでも白かもしれない。

タティングレースをする人の中には、「白い糸や生成りの糸は物足りなくて」といふ人が存在する。
開店休業甚だしいやつがれの英語版blogにも、生成りの糸で作つたちいさなモチーフの写真を公開したら、「いつも華やかな色の糸を使つてゐるけれど、たまにはかういふ色もいいわね」とか、たぶんにお世辞のコメントをいただいたことがある。
世はなべて色糸時代だ。
すくなくともタティングレースにおいては。

だからこそ、いま白い糸、といふ気もしてゐる。
或は生成りとかね。
もうすこし色は濃くなるが、それでも生成りのヴァリエーションのやうな色の糸でタティングレースの栞を作つたら、なんだか古色然としてゐてよかつた。

東京近辺では桜の時期も過ぎ、もうすぐ「夏も近づく八十八夜」、日差しも輝く季節到来である。
そんなときに、白い糸のきらりと輝くレースを作つたりするのも、なかなか乙なんではあるまいか。

連休中になにかできるといいなあ。

休日出勤三昧かもしれんがなー。

|

« 風邪ひきと編み物 | Main | 接続詞依存症 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 白への回帰:

« 風邪ひきと編み物 | Main | 接続詞依存症 »