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Wednesday, 12 March 2014

Taming My JET8

Untitled

S.T.デュポンのJET 8を購入した。
二月の終はりのことである。

以前からこのblogでもJET 8のことは書いてゐた。
K.ITOYA 1904で試し書きしたときの衝撃とか。
あれは忘れられないなあ。
このボールペンを苦手とするやつがれが、まつたく苦を覚えることなく字を線をかくことができる。
ペン自体は手にしたときは重たいが、書くときには不思議とその重さを感じない。
筆圧をかけずにかけるその秘密は、書き味のなめらかさとともに、その自重にあるのではないかと思つてゐる。
重さがあるので、筆圧をかけなくても書ける。
バランスがいいから、書くときに重たさを感じない。
さういふことなのだらう。

あのときに、「これはいづれ買ふ」と心に決めて、実際に手にするのが早かつたのは、もちろん消費税率があがるからである。
さもなければ、入手するのはまちつと後だつたらう。

ボールペンの必要については、以前から感じてはゐた。
社会人たるもの、黒いインキのボールペンを一本は持つてゐるべきである。
わかつてはゐて、しかし、ボールペンは苦手だつた。
なんかかすれるんだよね。
油性にしても水性にしても、書いてゐるうちになぜかかすれる。
あれがどうにも納得いかなくてなー。
萬年筆は、少なくとも日々愛用してゐる萬年筆はそんなことはない。
あるとしたら、インキ切れを起こしたときだ。

JET8のなにがすごいつて、書いてゐてもまつたくかすれないことである。
まあ、JETSTREAMもさうなんだけどね。使つてみて感動したので、家族の分も買つて帰つたほどである。
しかし、JETSTREAMには萬年筆のやうな書き味はなかつた。
そこがいいともいへる。
萬年筆のやうな書き味を求めるのなら、最初から萬年筆を使へばいいのだ。なにもボールペンを使ふことはない。

問題は、どうしてももボールペンが必要とされる場面がある、といふことだ。社会人には。

しかし、晴れて手にしたJET8はすぐには使へるやうにはならなかつた。
制御できないのである。
書き味がなめらかすぎて。

MOLESKINEの罫線ありポケットサイズに書き込まうとして、とにかく字が乱れる。
書き味がよすぎて、ペン先が滑つてしまふのだ。
それは、やつがれが書き手として未熟だから、仕方がない、といふこともある。
もともと字は汚い。
剣士として未熟なものが、名刀と呼ばれるやうな刀を手にしたやうなもの、とでもいはうか。
いや、弓手として未熟なものが、いい弓を手にしたやうなもの、かもしれない。
弓を引く技量がないのに、いい弓を手にしても、その弓の能力を十分に発揮できない。
そんな感じだつた。

入手から二週間。
やつと、JET8でも思ふやうな字のちよい手前のやうな字が書けるやうになつてきた。
そして思ふ。
JET8には、MOLESKINEの罫線はせますぎるのかもしれない。
もつと、広い罫線で、あるいは無地の紙にのびのび書くのに向いてゐるんぢやあるまいか。
試し書きのときだつて、ほぼ無地のやうな紙に好きなやうに書いてゐたんだしね。

JET8を買つてからといふもの、いままで書かなかつた場面で書くやうになつた。
たとへば電車の中とかね。あるいはバスの中とか。
萬年筆だと乗り物の揺れとかでペン先がつぶれるんぢやないかと心配になる。
ボールペンにはそれがない。
ひとまづは、よしよし、といつたところか。

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