2014年2月の読書メーター
2014年2月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:2529ページ
ナイス数:6ナイス
史記 7 世家 下 新釈漢文大系 (87)の感想
孔子世家にはじまり三王世家まで。孔子についてはいろいろ研究も進んでゐるせゐか、あれこれ注がたくさんついてゐる。個人的には蕭何から周勃までがおもしろかつた。これも注にあるけど、この並びつて別に世家ぢやなくてもいいよね。列伝でもいい感じ。そこがいいのかもしれない。蕭何と曹参との関係とか、張良と陳平との違ひとか、興味深い。
読了日:2月2日 著者:吉田賢抗
韓非子 (第3冊) (岩波文庫)の感想
「良薬は口に苦し」とか「矛盾」とか出てくる。難はいいね。半ば云ひがかりだらう、とも思ふけれど、「さう云はれてみればさうだなあ」と思ふこともしばしば。斉の桓公が大活躍で、すなはち管仲もさうなんだが、当時は「梵天丸もかくありたい」みたやうな人が多かつたんだらうなあ。でも桓公の最期の話はもういいです。
読了日:2月6日 著者:韓非,金谷治
世説新語1 (東洋文庫)の感想
おもしろいぢやないか、世説新語。小ネタのオンパレードで、おなじ人が何回も何回も出てくるから、なんだかおともだちになつたやうな気分さへしてしまふ。ほんとにおもしろさがわかるには、中国の古典によほど親しむ必要があるのだらうとは思へども、親しんでなくてもおもしろい。
読了日:2月10日 著者:劉義慶
The War that Ended Peace: How Europe abandoned peace for the First World War+D1:D16の感想
英仏独露墺の首脳や外相、各国大使などがメイン。現代(どこからを現代といふのかはむづかしいな。米ソ冷戦のころから、といふことにしておくか)の事件でいふとこれに近い、みたやうな書き方がおもしろいと思ふ。真偽はともかくとして。
読了日:2月27日 著者:ProfessorMargaretMacMillan
料理の科学〈1〉素朴な疑問に答えますの感想
ときどき吹き出しさうになる。すでに書いてゐる人もゐるけれど、「フランスのバターはなぜあんなにおいしいのですか。」「脂肪が多いからです。」(p150)とか、さらつと書いてあるからよけいにツボにはまるのかもしれない。料理はあまり好きではないけれど、すこしちがつた目で見ることができるやうになつたかも。
読了日:2月27日 著者:ロバート・L.ウォルク
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