指を怪我して
日曜日に、左手の中指をはさみで切つてしまつた。
第二関節のほぼまんなかあたり。掌側だ。
普通、5分くらゐで血は止まるといふ話で、10分くらゐはちよろちよろと出てゐた。
止まつたところで洗つて絆創膏を貼つて入浴した。
怪我をしてわかつたのは、この部分といふのはあまりものに触れることがないのだな、といふことだ。
気をつけてゐるからといふのもある。でも、どんなに気をつけてゐても、手などはいづれどこかに触れてしまふものだと思つてゐた。
起きるときにうつかり柱をつかんでしまつた、とか、ちよつと傷のあたりをものがかすめた、とか、さういふことはあるけれど、一日に二三回あるかどうかだ。
それで、治り具合はいいのか、といふと……うーん、どうなんだらう。よくわからない。
毎日絆創膏を貼りかへてはゐるものの、あまりよくなつてゐるやうすはないんだよなあ。
まあ、刃物で切つたわけだし、そんなにかんたんに傷口がくつついたりはしないか。
そんなわけで、手藝が進まない。
今日の昼は、おそるおそるタティングシャトルを手にしてみた。
シャトルの先が傷口付近にあたりさうで、ひやひやしやがらのタティングだつた。
シャトルの先は気をつければすむけれど、問題はリングをしめるときに発生した。
中指の自由がきかなくて、リングをうまくつかめないのである。
したがつて、右手で芯糸をうまく引けない。
仕方なく、リングをひとつ作つたところでタティングはあきらめてしまつた。
あみものもそんなわけでしてゐない。
グランメリノでなんか編むつもりなんだけれどなあ。
それに、ここのところ棒針編みばかりだつたので、久しぶりにかぎ針を手にしたい気もしてゐる。
しかし、なあ、怪我したあたりに針があたつたら、と思ふとなかなかふんぎれない。
それに、左手なので、糸のテンションもうまくたもてない気がする。
今日タティングをしてさう思つた。
ちやうど絆創膏の上に糸が乗つたりして、うまくいかないのである。
といふ、すべては云ひ訳で、なんだか新たなものをはじめる気がしないんだよね。
早くしないと春になつてしまふといふのに。
とりあへず、早く怪我が治りますやうに。
« あたたかいもの二点 | Main | 駆け込み需要 »
« あたたかいもの二点 | Main | 駆け込み需要 »
Comments