冬の終はりに
ソチオリンピックも閉会式を迎へたのらしい。
「らしい」といふのは、ニュースで見ただけだからである。
開会式から閉会式まで、なにひとつ生中継は見なかつたなあ。
ロンドンオリンピックのときにはRavelryのイヴェントに参加はした。参加したので開会式と閉会式とは見た。
今回ははじめてだな、オリンピックにあはせたRavelryのイヴェントに参加しなかつたのは。
それでも、オリンピック会期中にくつ下を一足編んだし、去年のいまごろ編み始めたショールも仕上げた。
まあまあではないだらうか。
先週の日曜日に左手中指をはさみで切つてしまつた。
といふ話はすでに書いたとほりである。
現在まだ皮は完全につながつてはゐないものの、ほぼ通常通りといつていいだらう。
けがが治つてくると、とたんに編みたくなつてくる。
といふわけで、ラグラン袖のリブタートルネックセーターを編んであまつたパピーのグランメリノでショールを編みはじめたのが先週の木曜日のことである。
懲りずにメビウス編みで編んでゐる。
針はUS size 6。4mmだから、ほぼ本邦の6号針とおなじといつていい。Addi Turboの80cmの輪針に、320目、メビウス編みだから640目作つて編み始めた。
……さうか。640目か。
いや、ここに書くまで、全体の目数は意識してなかつたんだな。16目の倍数と思つて編み始めただけだから。
最初は240目にするつもりだつた。しかし、グランメリノは10cmで24目くらゐださうな。すると、240目といふことは1mくらゐといふことになる。それでは短い気がした。
そんなわけで、320目にしたわけだ。
うーん、ちよつと多すぎたかなあ。
なぜ16の倍数かといふと、端の模様が16目一模様だからである。
今回のショールは、中央はメリヤス編みだけ、端にガーター編みのレース模様を編みつけるつもりだ。
前半の320目はメリヤス編み、後半は裏メリヤス編みで編んでゐる。例によつて、前半は5段ごとに20目増やし、後半はおなじく20目減らして編んでゐる。
編み始めたはいいものの、なかなか進まない。
表目と裏目だけだからもつと早く編めるつもりでゐたんだがなあ。
どうも、80cmといふのはメビウス編みにはチト短いのかもしれない。そんな気がする。100cmはほしいかなあ。
ところで、オリンピックの競技は開会式閉会式も含め、ひとつも見なかつたと書いた。
実は、フィギュアスケートのエキシビジョンだけは夜中の中継を録画して見た。
当然、見ながらも手元はショールを編んでゐる。
表目と裏目だけだから、手元を見る必要ないからね。
フィギュアスケートを見るのは久しぶりだ。
おぼろげな記憶では、ソルトレイクシティーオリンピックくらゐから、だんだん見なくなつてゐた。
あのころ、審判同士で裏取引がある、といふ話があつたのだ。
さういへば今回もあつたね。
競技スポーツでは、審判が人間、といふところに大きな意味があると思ふ。
たとへばサッカーだ。
審判の誤審がたびたび話題にあがる。
有名なところでは、マラドーナの神の手騒動とかね。
科学雑誌Nature誌には、「オフサイドの誤審はふせげない」といふやうな記事もあつた。人間の目と脳との機能のせゐで、誤審になることがある、といふやうな内容だつたと思ふ。
でも、それも含めてサッカーなのだ。
と、おそらくサッカーを見る人は思つてゐるのに相違ない。
テニスや最近ではバレーボールなどでは、「チャレンジ」とかいふて、一試合中に二回ほど、ヴィデオ判定を求めることができるやうになつたと聞く。
野球でも似たやうなことはある。
その他のスポーツでもおなじやうな取り組みをしてゐるのだらうと思はれる。
でもさー、誤審と裏取引とは違ふよねえ。
それでも直後はちらちらと見てはゐて、バンクーバーオリンピックのちよつと前くらゐからは、ほぼ見てゐない。
そんなわけで、エキシビジョンを見ても、「いまは女子選手が男子選手を持ち上げるやうなアイスダンスのペアとかゐないのねー」とか、しみじみ見てしまつた。
見てゐて楽しかつたのでまた見始めるかな、と思つたりもするのだが。
しかし、TVを見る習慣のなくなつたいま、もう見ることはないかもしれないなあとも思ふ。
それに、民放の中継とかつて、ちよつと耐へ難いものがあるしね。
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