Men in Black
渋谷ヒカリエにある川本喜八郎人形ギャラリーに行くと、黒服の人が三人ゐた。
Men in Black。
女の人もゐたけれど。
なんだかイヤな予感がする。
もしかして、部屋を縮小する計画でもあるのだらうか。
それはちよつとむづかしさうだから、部屋が移動するのだらうか。
あるいは、そもそも廃止されてしまふのかも?
negativeな予想ばかりが浮かんでくる。
ただ、こんな天気ではあつたけれども、その人たちがゐるせゐか、いつもは準備中のスライドショーが上映されてゐた。
時間がないのであまり見られなかつたのが残念だ。
趙雲と孫権とを見た。うーん、もうちよつとこー、写し方があるのではあるまいか。
さう思つた。
趙雲とか、実物はもつと爽やか好青年なのにー、とか。
それにしても、川本喜八郎人形ギャラリーがなくなつてしまつたら、と思ふと、それだけで世を儚みたくなつてしまふ。
願はくは中林の草たらん、とか。
もうあるのがあたりまへになつてゐるからなあ。
なるべくさう思はないやうにしてゐるんだけれどもね。
なくなつても文句は云へない。
さう考へるやうにしてゐる。
といふことは、なかなかさうは考へられないといふことだ。
なくなつてしまつたら、立ちなほれないだらうなあ。
だが、待てよ。
万が一、川本喜八郎人形ギャラリーがなくなつたりしたら、もう渋谷には行かなくてもいいつてことだよな。
そもそも、渋谷はできるだけさけてゐる街のひとつである。
ヒカリエができる前は、年に一度行くくらゐだつた。夏に、コクーン歌舞伎を見に行くときに一度。まれにPARCO劇場にも行く。そんな感じだ。
だいたい、駅から傘をささずに行ける大型書店がない、といふ時点で、渋谷は新宿・池袋に遅れを取つてゐる。昔は旭屋書店があつたけれど、なくなつて久しい。
ヒカリエといふことで云へば、東急文化会館には三省堂書店があつた。
ヒカリエにも入つてゐればいいのに。
それとも、ヒカリエに来るやうな客には本屋を必要とするほどの文化度はない、といふことなのか。
さう考へたのかもしれないなあ。
今週は、実は飯田市川本喜八郎人形美術館に行く予定もあつた。
雪で行かれなかつた。
行つてゐたら、人形アニメーション制作体験に参加できてゐたのに。
世の中、なにかとままならぬのう。
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