年末年始の編み事情
この年末年始はほとんどなにも編んでゐない。
ラグラン袖のリブタートルネックセーターの袖をちよこちよこ編んだくらゐだ。まだ最初の片方を編んでゐる最中である。
なにゆゑこんなに編めなかつたのか。
ひとつには、この年末年始は例年になくよく出かけた、といふことがあげられる。
大晦日・元日・二日と三日連続で出かけるなんて、いままでだつたら考へられないことだ。
ありがたいことである。
もうひとつには、多分、セーターに飽きてきてゐる、といふことが考へられる。
編みはじめるといいんだけれどもね。
手に取るまでが億劫なのだ。
なんといつてもでかいし。
また、袖を編むのに身頃全体をぐるぐる回しながら編まなければならないといふこともある。
編み出すと、すぐにでもできあがるやうな気がするんだがなあ。
まあ、袖が編めればほぼできたも同然なので、地道に編んでいきたい。
さらにいふと、この正月に駅伝をひとつも見なかつたといふのがおほきい。
例年であれば、駅伝を見るともなしに見ながらちよこちよこ編むのである。
今年は二日に出かける前に箱根駅伝の一区の選手が六郷の橋をわたる手前までは見た。
そのほかはまつたく見ないまま過ごした。
駅伝を見ない生活を送らうと思つたからである。
見はじめると、どうでもいいと思ひながら、ゴールまで見てしまふ。それも、放映終了まで、だ。
バカバカしい。
そんなもの、見ても見なくてもおなじなのに。
ところが、駅伝を見ることにはそれなりに意味はあつたのだ。
あみものやタティングレース、紡ぎが進む。
去年も何度か「テレビを見ないことにした結果、編む量が減つた」と書いた。
えうするにさういふことである。
あみものに関しては、特に今年の抱負のやうなものはない。
理想は、手持ちの毛糸を減らすこと、だ。
手持ちの毛糸を減らすこと、といふ目標はたてても、さて、具体的にどうしたらいいものやらわからない。
やたらとくつ下毛糸ばかりあるから、くつ下ばかり編むか。
あるいは、くつ下毛糸なら中細毛糸で100gはあるので、ちいさいショールでも編むか。
はたまたいろんな糸をつなぎあはせておほきいものを作るか。
いろいろ考へられはして、しかしこれといつたものを思ひつかない。
ぼんやりと、帽子を編みたいなあ、なんぞと思つてはゐる。
編み込みか縄編みか、そんなやうなのがいいなあ、くらゐのぼんやりとした感じである。
帽子を編みたいと思ふのは、おそらく今編んでゐるのがセーターで、すぐには編み終はるやうすがないからだ。
編み始めたら即編み終はるやうなものを編みたいといふ気分なのだらう。
夏に編んでゐてそのままになつてゐるスカーフもあるしなあ。
ひとまづは「完成させること」、いや、まちつと目標を下げて「編み切ること」を目指していくかな。
さういへば、水鏡先生の衣装再現計画とかもあつたか。
ま、いいか。
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