手のきつさ タティングレースの場合
昨日は、筆圧の低い件について書いた。
タティングレースの場合でも、結ぶ力はかなりゆるいやうな気がしてゐる。
それでゐて、芯の糸を引くときにかなり引くので、結び目がだれてゐるんぢやないかと思ふときもある。
まあ、そんなに太い糸を使ふこともないので、気になるほどでもない。
気になるのは、結んでゐる本人だけだ。
ほかの人に見られることもないしね。
ここのところ、せつせと年賀状に貼りつけるモチーフを作つてゐる。
せつせとといつてもまだふたつしかできてゐない。
それも、なんだかこんな感じだ。
Jon Yusoff作のモチーフである。
もともとは六角形のモチーフだつた。
まづ手始めにと作つてみたら、なんだか四角くらゐでつながりさうな雰囲気だつた。
このまま六角形にすると、モチーフが盛大にうねる。
そんな予感がした。
それで五角形にしてみたのが、右のモチーフである。
このモチーフは、以前に作つたことがある。
今回はLisbeth #40を用ゐてゐる。前回作つたときはおなじLisbethの#20だつた。
そのときは、六角形でなんの問題もなかつた。
すくなくとも問題があつたといふ記憶がない。
このときも年賀状に貼りつけるために作つてゐたので、もしかすると、「のりで貼りつけちやへば、いまは多少うねつてゐたつてかまはない」と思つたのかもしれない。
手がゆるすぎたかねえ、と思ひつつ、リヴェンジしてみたのが左のモチーフだ。
チェインの芯の糸をなるべく引くやうにして、なんとか六角形におさまつた。これも、四角になつた時点で、「……今回も五角形かも」と思つた。むりやり六角形にしたけど。
タティングレースも、手がきついのが主流なのかなあ。
といふよりは、自分がゆるすぎるのかもしれない。
あみものとちがつて、タティングレースは、それでも作るものによつて多少手の加減は変へてゐるつもりだ。
栞はできるだけかつちり作る。あまりへなへなでも使ひづらいからだ。まあ、作つても使はないけどね。
ドイリーは気分にもよるが、手の加減についてはあまり考へない。これも作つても使はないな。
絹糸にビーズをとほして使ふときは、これは必然的にきつくなる。ゆるくても、なにかしら効果が出ていいんだらうか。今度機会があつたらやつてみやう。
タティングレースで手の加減ができるのは、おそらくきつくしたからといつて手を痛める確率が増す、といふわけではないからだと思ふ。
すくなくともやつがれの力程度ではそんなことはない。
世の中には、絹糸でタティングレースをしてゐて糸をきつく引きすぎて手だか肘だかを痛めてしまつたといふ人がゐると聞くし、糸を引きすぎてぶち切れてしまつた経験があるといふ人も聞く。
うーん、いまのところ、さういふことはないなあ。
まあそれも、多分に長時間タティングすることがないからだとは思ふ。
普段は、つねづね書いてゐるやうにせいぜい15分くらゐしかタティングできてゐない。最近は自宅にゐるときはセーターばかり編んでゐるので、一時間とか十分な時間をタティングにかけられずにゐる。
そんなことを云つてゐると年賀状に間に合はないので、そのうちセーターはちよつと端によけておいて、タティングばかりするやうになるのだらうなあ。
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