今年入手した萬年筆 大橋堂のペン
はじめて大橋堂のペンを買つたのは、去年の九月だつた。
丸善日本橋店で買ひ求めた。
暑い日だつたやうに思ふ。
さくら通りのスターバックスで「今年最初で最後のフラペチーノ」を頼んだ記憶がある。
このとき買つたのは、おそらく中字か中細字。
その後、毎日のやうに使つてゐる。
何度か書いたやうに、インキの選択に迷つて、結局スカイハイを入れた。
この選択は間違つてゐなかつた、とこれまた書いたとほりである。
さて、この夏、大橋堂から丸善日本橋店でイヴェントを開催するといふハガキが届いた。
買ふたペンのメンテナンスもしてくれるといふ。
いそいそと出かけて行つて、つれて帰つてきたのがこのペンである。
こちらは細字だな。
軸は太いがかなり軽い。
そして、例によつて「ふわっふわ」の書き心地である。
たまんないわねー。
といふわけで、これもまた日々愛用してゐる。
インキはセーラーの青墨を入れた。
青墨はMoleskineでもにぢみにくいと聞いたからである。
どうやらそのとほりのやうだ。
だが、このペンを買つてからMoleskineを使ふことがない。
次のノートはMoleskineにするつもりである。
ふはふはとやはらかい書き心地で、それでゐてやはり最初のうちはかたかつたんだな、と最近思ふやうになつた。
買つた当初書いた字と今の字を比べてみると、なんとなくそんな感じがする。
それほど使ひこんだといふわけではなけれども、今の方が手になじんでゐる。そんな気がする。
大橋堂のペンは、縦書きをすると、実によい感じで書ける。これまたそんな気がする。
自分の字では、横書きのときの字よりも縦書きのときの字の方が好きだ。
縦書きだらうが横書きだらうが、たいして変はらない。
それはそのとほりだらう。
でも、縦書きの方が書きやすいんだよね。
そんなわけで、現在使用してゐるSmythsonの手帳も、預金通帳のやうに開いて書き込むことが多い。
職場でさうやつてゐるとあからさまになにか別のことをやつてゐるやうに見える
気がして、そのときだけは仕方ない、横書きにするけれども、可能なかぎり縦に書く。
だつてさう書きたいんだもん。
大橋堂のペンは、これで打ち止めかな。
これ以上増やしても使ひきれないしね。
太字も一本、と思はないでもないけれど、今の用途だと太字はたいして使はない。
今持つてゐる二本で、しばらくは生きていく心づもりだ。
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