セーターの進捗具合
寒くなつてきた。
もつと早くセーターを編みはじめておくのだつたなあ。
毎年、おなじことを考へてゐる気がする。
ラグラン袖のリブタートルネックセーターを編みはじめたのは十月十七日のことだ。
もう一ヶ月以上たつといふのに、全然完成する気配がない。
首から編みはじめて、胴体の減らし目部分は終はり、増やし目部分に入つたところである。
すなはち、これから裾にむかつてまつしぐら、といふ寸法だ。
まだ両袖が残つてゐるがな。
どうやら年内の完成は無理だな。
さて。
前回は、減らし目とか増やし目とかしてなんの意味がある、と書いた。
今回、例によつて「戦闘技術の歴史 4」を読みながら編みつつ、この点について考へてみた。
やはり、減らし目とか増やし目とかはあつた方がいい。
なぜといつて、ないと単調になるからである。
ずーつとひたすらニ目ゴム編みをくりかへすよりは、減らし目なり増やし目なり、なんらかの変化があつた方がいい。
本を読みながら編んでゐてもさう思ふのだ。
ただ編むだけならよけいにさうだらう。
それに、「あと減らし目を二回だ」と思ふと、はげみになることもある。これは逆に負担になることもあるので諸刃の剣ではある。でもまあ、目標はないよりあつた方がいい。
ところで「戦闘技術の歴史 4」は、ナポレオン戦争に関する本である。
このセーターのできあがつたあかつきには、「皇帝」とか「エロイカ」といふ名前になるにちがひない。
それとも本はもうすぐ読み終はるから、それはないかな。
なにか次の「ながら」の友を探すだらうからね。
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