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Wednesday, 20 November 2013

その後のPilot Kakuno

Untitled

パイロットのカクノを使ひはじめて十日。
いい感じで使へてゐる。
楽天イーグルス優勝ポイントキャンペーンのときに、銀座嶋屋で購入した。

細字と中字とを買つた。
細字にはパイロットの色彩雫の孔雀、中字にはおなじく稲穂を入れてゐる。
孔雀は、以前ほかのペンに入れて使つてゐた。しかし、すぐにインキがかたまるので閉口してゐた。
カクノの細字ではいまのところ順調に使へてゐる。
いつたい色彩雫の青系インキはかたまりやすいといふ話もある。実際、月夜といふインキをパイロットの萬年筆で使つてゐたときも、コンヴァータの中にどろりとしたかたまりができてゐて驚愕したものだつた。
それ以降、月夜は使つたことがない。

もしかしたら、カクノのペン先には色彩雫の青系でもかたまらないやうな素材を使つてゐる、といふことなのだらうか。
いやいやいやいや。
その可能性は低からう。
たまたまいまのところは問題ないといふだけなのかもしれないし、たまたま手持のペンではかたまらないといふだけなのかもしれない。
とりあへず経過を観察したい。

さう、カクノではコンヴァータを使用してゐる。
カクノには、パイロットの黒インキのカートリッジがついてくる。
買つてカートリッジをさして即使ひはじめられるといふ寸法だ。
カクノには、使用方法もついてくる。説明がわかりやすい。こども向けを意識してゐるからだらう。
その中におとな向けとして、コンヴァータを使ふ場合のことが書いてある。
さうか。コンヴァータはおとな向けか。

おもに細字を使ふことが多い。
使用感は、鉛筆に近い。そんな気がする。
握るところが三角形だからだらうか。あるいは紙にあたるときの感触がすこしかためだからだらうか。
これまでも、鉛筆に似た書き味(とやつがれが思つてゐる)萬年筆を使つてきた。気楽に使へるといふ意味では、カクノはこれまで使つた中でもつとも鉛筆に近い書き味の万年筆だ。

さう、鉛筆に近いといふことは、気楽に使へる、といふことだ。
小学校にあがるころ一番使つてゐる筆記具は鉛筆だつた。
長いつきあひだ。
その後シャープペンシルばかり使つてゐた時期もあつた。
最近はまた鉛筆に戻つてきてゐる。
筆記の際に主に使ふのが萬年筆であること、また、本に傍線をひくときに色鉛筆を使ふことが多いことから、さうなつてきてゐるやうだ。

鉛筆が気楽に使へるのは、間違へても消せるから、といふ面も大きい。
残念ながら、萬年筆のインキは消せない。
いや、消せないことはない。消せないことはないけれども、まあ、まづ消すことはあるまい。

おなじパイロットでもCocoonは、もつと萬年筆感覚が強い。
すくなくともやつがれが使つてゐるCocoonには鉛筆めいたところはないなあ。
Cocoonとカクノと、どちらもちがつてどちらも気に入つてゐる。

ところで、中字の出番があまり多くないのは、インキに原因がある。
Smythsonの青い紙にあはないのだ。
それは考へてなかつたなあ、と思つても後の祭り。
仕方がないので、職場で印刷物に書き込んだりするのに使つてゐる。
稲穂、いい色なのにな。もつたいない。

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