Tat in Public
ニ目ゴム編みには中毒性がある。
夕べ、そんなことを考へてゐた。
ラグラン袖のリブタートルセーターを編み始めた話はすでに書いたとほりである。
黒くて中細に限りなく近い合太毛糸をひたすら輪にニ目ゴム編みする、といふのは、かなりの挑戦だよな、と、はじめる前から思つてゐた。
途中で挫折する可能性も十分ある。
さうも思つた。
ところが帰宅後、編みかけを手にとつてみたらばこはいかに。
延々と編みつづけてしまふぢやあないか。
編みつづけてしまふのは、三段でニ目増やす、といふなんだかちよつと不規則な増やし目のせゐもある。
うまいこときりのいいところで終はらないと、なんとなく気持ち悪い。できれば、増やし目のない、ただ編むだけ段で編みかけにしたいところだ。
それも理由ではあるけれど、やはり、ニ目ゴム編みのもつリズム、だな。
あのリズムが、編む手を休ませてくれない。
そんな気がする。
そんなわけで、だんだん一段の目数が増えてゐるのであまり進みはしないが、それでも遅々として進んでゐる。
妙な日本語ではあるが、そんな調子なのだ。
といふわけで、タティングレースは全然進んでゐない
先日ここにも書いたビーズタティングのエジング(なのかなあ)は、とくに進んでゐない。
もう仕上がらないのかも。
ちよつと弱気になるほどである。
もうひとつ、蔓日々草色のモチーフつなぎものは、なんとなく進んでゐる。
昼休みにちよこちよこ結んでゐるからだ。
また、土曜日に紅茶を飲みながらすこし結んだのもよかつたのかもしれない。
土曜日に、ディンブラに行つた。
藤沢駅から徒歩10分くらゐのところにある紅茶専門店である。
などと、書くまでもないか。
紅茶好きなら知つてゐるだらう。
夏の間は湯を沸かすだけでも暑い。よつて紅茶もほとんど飲まない。
涼しくなつてきて、そろそろいいだらうと思ふやうになつて、それで近くまで行つた折りにふらりと立ち寄つてみた。
お昼ご飯とおやつとの隙間時間だつたのだらう。いつになく空いてゐた。
まづは、ワッフルと一緒にイングリッシュ・ミルクティーを頼む。
はじめて行つたときに、季節のワッフルとイングリッシュ・ミルクティーを頼んで以来、どうもおなじものを頼んでしまひがちだ。
季節のワッフルは、その時々によつて食べられないものがのつてゐることがあるので頼まないこともある。
今回は、クロテッドクリームのワッフルにした。
イングリッシュ・ミルクティーは、ウバがちやうど入荷したばかりのものといふことだつた。
これが、つねにないすつきりとした味はひで、たいへんおいしかつた。
ウバつてもうちよつと渋みがあるんぢやないかな。
さう思つてゐたら、どうやら今年は雨が多かつたせゐで、例年よりまろやかな味に仕上がつてゐるのらしい。
さういふものなのかー。
ワッフルを食べてしまつたあとは、ポットにまだたつぷり残つてゐる紅茶を飲みつつ、ここに来る前に調整してもらつた萬年筆の書き味を楽しんだり、タティングレースをしたりしてみた。
さう、タティングレースをしてみたりした。
以前、「途中でやめるとき」で、タティングレースを途中でやめる場合、絶対リングで終はらせたい、といふ話を書いた。
だから、病院の待合室など、いつ中断する必要が生じるのか読めないときは、タティングレースは自分には向かない、とも書いた。
では出先ではタティングレースをしないのか、といふとさに非ず。
えうは、やめるタイミングを自分で決められるなら問題ないのである。
だから職場で昼休みにタティングするし、喫茶店でもする。
考へてみたら、ディンブラではいつもタティングしてるかもしれないなあ。
かばんの中にはたいていタティングの道具が入つてゐるし。
あと三つモチーフを作ると、三つのモチーフつなぎのドイリー同士がつながることになる。
あまり焦らずにすこしづつ増やしていくつもりだ。
« Viking Socks | Main | ペンと手帳と文字と »
Comments