車内手藝
The Twirlyをつなぎつづけて幾星霜。
やつとドイリー状のものが二つつながつた。
現在、三つめをつながうとモチーフを作つてゐるところである。
先週進んだのにはわけがある。
飯田に行つたのだ。
飯田に行くときは新宿から高速バスに乗る。
このバスの車内でせつせとタティングにいそしんだ、といふ寸法である。
新宿から飯田まで、片道四時間かかる。
そのあひだにタティングする。
いいぢやあないか。
行くまへはさう思つてゐた。
でもまあ、今後はやらないね。
やるとしても、もつと単純なものを作るだらう。
バスの振動が意外と気になることが判明したからだ。
ゆれる中、タティングをするのは案外気を遣ふらしい。
モチーフをひとつ作るのに常より時間がかかるし、作つたあとなんだか疲れきつてゐる。
とくに今回はふたつのドイリー状のモチーフ同士をつなぐあたりを作つてゐたのでなほさらだ。
結局、行きにひとつ、帰りにもうひとつ、合計ふたつのモチーフを作るにとどまつた。
新幹線だとこんなことはないんだがなあ。
新幹線と比べると、バスの方が座席がせまい、といふのも理由のひとつだらう。
今後も飯田に行くとして、車内ですごす時間をどう使ふかといふのは、やつがれにとつては重要な問題である。
なにしろ順調にいつても往復八時間はかかるのだ。
そのあひだ、本を読んでもいいし、なにかしら動画を見てもいい、とは思ふ。
でもなあ、まとまつた時間があつたら、なにかしら作りたいんだよなあ。
あみものでもいいんだけど、車内であみものはアウトだらうし。
といふか、「飯田に行く」のはもう決定事項なんだな。
ほんたうはリンゴの季節に行くつもりだつたんだけど、そのころは混むかな、と思つて避けたのだつた。
避けたつもりが、ついて見たら、車道のわきの木々にリンゴの実がなつてゐるぢやあないか。しかももうかなり赤くなつてゐるものもある。
もうちよつと待つたらリンゴの季節だつたのかあ、と、ちよつとがつかりした。
リニアモーターカーが通るやうになれば、飯田に行くのもまちつと楽になるのかな。
その時期までやつがれは飯田に行かうと思つてゐるだらうか。
飯田ではもちろん飯田市川本喜八郎人形美術館に行つたのだが、それはまた別の話。
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