三連休
三連休はいいのう。
なんだかのんびりできる。
今日は最後の日だ。暑さのため七月から中断してゐた散歩を再会してみた。
気候はいい感じなんだけれども、道々巨大な蜂に出会つて、再会するのはまだ早かつたか、と思つたりした。
どれくらゐ巨大だつたかといふと、離れたところから見て顔の雑作がわかるくらゐのデカさだつた。
なにしろ目が合つた気がしたくらゐだ。
彼女は複眼なので、「目が合ふ」といふのがどういふ状態をさすのかは謎だがな。
土日は、うだうだしてゐた。
うだうだしつつも、くつ下を片方仕上げた。
夏のあひだの編めなさを考へると、もう編み上げることはできないのではないかと危惧してゐた。
なんとかなるものだなあ。
土曜日などはまだひどく暑かつたし、日曜日も気温はさがつたとは云ふものの、日中の日差しはひどく厳しかつた。
それでも編めた。
十月だものねえ。
去年のいまごろは、すでにヴェストを仕上げてゐた。michiyoデザインの「編みやすくて心地いいニットのふだん着」の一番最初に出てゐるヴェストである。
ハマナカのアランツイードで編むので、さくさくと編めることは確かだ。極太だもんね。
しかも、苦手な肩口や脇のはぎ、前立てを編むときは、Twitterで「いまからはぐ」とか「いまから前立てを編む」と宣言してから着手してゐる。これはいい方法だつた、とは、以前書いたとほりである。
しかるに今年はなにひとつ仕上がつてゐない。
くつ下ももう片方をいま編んでゐるところである。
ここで幾度か編むと宣言してゐるたたとたた夫さんのラグランのリブセーターは、昨日やつと計算をした。えらく大変だつた。
計算結果がまちがつてゐると困るので、昨日はそのままにしておいて、今朝検算をした。まあ、いけるだらう。
これも前回書いたけれど、首から編みはじめるつもりでゐる。極力とじはぎのない方向で、と思つてゐる。
黒い糸で編んだものをとじはぎするだなんて、そんなの拷問とかはりない。
そしてやつがれはとじはぎが苦手なのだつた。
とじはぎの苦手な人間に、着るものを編むのはムリかな。
いまさらながらにそんなことを思つたりしてゐる。
一昨年は、かぎ針編みのカーディガンを編んだ。これはとじはぎなし。身頃はすべてつなげて編んで、袖は端から編み出す方法。前立ても身頃とつながつてゐる。
加へて模様は扇模様のヴァリエーションで、やつがれのもつとも好きな模様のひとつだ。
全体がつながつてゐるので、途中から重たくなつてしまつた。しかし、膝に置くとあたたかかつた。編物にはかういふ効用もあるんだな。
去年は、前述のヴェストと、「毛糸だま」に掲載されてゐたシェットランドレースのマーガレット(くどいやうだがやつがれは「ヴェスト」と思つてゐる)を編んだ。
前述のヴェストはとじはぎと前立てとがあつた。
シェットランドレースのヴェストの方は、肩をはぐくらゐ。模様はFan and Feathersで、自然と裾がスカラップ模様になるため、前立てはなかつた。
着るものを編んで思ふことは、整形やその後の手入れがたいへんだ、といふことである。
去年もシェットランドレースのヴェストを編んだときに、「もう着るものを編むのはよさう」と思つた。
そのはずだつた。
懲りないね。
喉元過ぎれば熱さ忘るる、とはこのことかと思ふ。
まあしかし、リブセーターを編んだらもう今後は着るものは編まないかもなあ。
くつ下とか手袋とか、ショールとかで編みたいものが多過ぎるもの。
それに、手持の毛糸もさうしたこものを編むのに適した量しかないものがほとんどだ。
今後はさうしたものばかり編んでいかう。
なんだか、しよつ中そんなことばかり云つてゐる気がする。
それにしても、オレンジ色のくつ下はいいな。それだけでなんだかあたたかい感じがする。糸はパピーのNew 4PLY。中細毛糸の中ではむつちりした部類ではないかと思ふ。
リブセーターはパピーのグランメリノで編むことにしてゐる。重さと糸の長さはNew 4Plyとさう変はらないけれど合太。毛糸があまつたらdickeyでも編むつもりだ。
« とくにウソが、ね | Main | 我泣きぬれてビーズと戯る »
Comments