はからずもHalloween Colourway
あみものの季節がやつてきた。
十月だといふのに、「残暑厳しい」などと天気予報では云つてゐる。
たしかに、暑いやうな寒いやうな、単に蒸してゐるだけのやうな日々がつづいてゐる。
しかし、どうやらやつがれの「編み魂」に火がついたらしい。
とはいふものの、先週は平日のあひだは一度も編み針を手にしなかつた。
しなかつた、のかな。できなかつた、のかもしれない。
なんといふか、平日は、帰宅するともう「いつぱいいつぱい」といふ感じなのである。
編み針なんか手に取つてゐられない。
とくに、今は二段に一度は交差編みのある縄編みのくつ下を編んでゐる。まだなれてゐないので、編み図を見ながらでないと編めない。そして、この編み図がまたわかりづらいんだよなー、海外のものだからかもしれないけど。
「あー、単にニ目ゴム編みのくつ下にしておけばよかつたなー」などと思ひつつ、この週末、といふか、昨日の日曜日、再開してみたらこはいかに。
なんか、編めるぢやん。
編めるどころの騒ぎぢやなくて、一度編み出すとやめられないぢやん。
といふわけで、どうやら無事「編み魂」にも火がついたやうだ。
この秋冬も無事編みつづけられさうな予感がする。
昨日は、ポプラに注文した毛糸も届いた。
以前から書いてゐるたたとたた夫さんのところのリブセーターを編むつもりで買つた毛糸だ。
ここではさんざんプリンセス・アニーと書いてきた。
だが待てよ。
黒い毛糸なら、別にプリンセス・アニーでなくてもいいのではないか。
このことに遅まきながら気がついて、結局グランメリノにした。
グランメリノのゲージの方が若干指定糸であるベビー・キャッシュメリノのゲージに近いことと、単純にグランメリノが好きだから、といふ理由からである。
受け取つて早速ゲージをとつてみて思ひ至ることがあつた。
いままでラベルに指定してある太さの針でグランメリノを編んだことがない。
グランメリノは合太の糸だ。毛糸のラベルには六号とか七号の棒針が指定されてゐる。
これまでグランメリノではくつ下とか手袋とかしか編んだことがない。たぶん、最大でも三号針なんぢやないかなあ、使つたことがあるのは。
グランメリノは、ちよつとちぢれた感じの極々細い糸がより合はさつた毛糸で、見たところ合太といふには細過ぎるやうに見える。
六号や七号の棒針ではちよつと細いんぢやないかな、といつた外見だ。
これを二号や三号の棒針で編むと、むつちりとした編み地になつて、とてもよい。リッチな編み地といつた感じになる。さうやつて編んだくつ下は、とても贅沢なものに見えたりする。
六号で大丈夫かなあ。
不安に思ひつつ、編んでみたところ、なんだかとても手がゆるくなつてしまつた。
ニ目ゴム編み10cmで28目。ゴム編みなので、ちよいと広げてはかつてみた。
指定だと32目/10cmなので、ゲージは合はない。しかし、どうせ最初から計算しなほさないと編めないよなとは思つてゐたので、それはそれ、といふことにする。
だいたい、編む前から不安ではあつたけれど、実際に編んでみて、黒い糸で編んだものをすくひ綴じにするなんて、やはり無理だ。
ラグラン袖なので、どうしても肩のあたりはすくひ綴じになるけれど、それでいつぱいいつぱいなんぢやないかなあ。
そんなわけで、輪編み用に数字を出しておく必要がある。
あー、首から編むといふ手もあるかー。
さうすると、まちつと考へないといけないなあ。
そんなわけで、昨日編んでゐたくつ下とゲージ用の編み地とをならべてみると、これがなんだかハロウィンカラーだ。
オレンジ色のくつ下はこれまでも何足か編んだ。色のせゐか、履いてゐてとてもあたたかく感じる。
さういへば、これまで編んだオレンジ色のくつ下はいづれも縄編み模様だつたなあ。それもなんとなくあたたかい気がする要因なのかもしれない。
今後の課題は、輪編み用にセーターに必要な数字を割り出すことと、平日如何に編む時間を捻出するか、だな。
かぎ針編みのスカーフは……どうしたものかのう。
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