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先日、川本プロダクションからTシャツを三枚購入した。
生前、川本喜八郎が描いた人形劇三国志の絵をもとにした柄のついたTシャツである。
一枚は玄徳・関羽・張飛の三人の絵、もう一枚は関羽の絵、そしてもう一枚は孔明の絵のTシャツである。
上記リンク先を見ればわかるが、このTシャツはそれぞれ100枚限定発売なのだといふ。うちわけは、LサイズとMサイズが40枚づつ、そしてSサイズが20枚づつ。
ほしい向きは(ゐるかどうかわからないが)お早めに。
このTシャツについては、八月に渋谷ヒカリエの川本喜八郎人形ギャラリーで開かれてゐたイヴェントで知つた。その場にゐた人形遣ひの方や川本プロダクションの方々が着てゐたのだつた。
Webサイトの写真より、実際に着てゐるのを見た方がステキな感じだつた。
ところで、このTシャツは観賞用にするつもりだつた。
なぜといつて、やつがれはカテゴリー5に属するからだ。
#映画「パシフィック・リム」をご覧の方にはわかることと思ふが。
#「カテゴリー5」といふのは映画の中で最大級の怪獣の属するカテゴリーである。
そんなわけで、買つてしばらくははふつてあつたのだが、昨日なんの気なしに試着してみた。
絵は横にひろがるはずだつたのだが、なんか、まあ、いいんぢやないかな。
ぴつちぴち、といふことは無視して、着ることにした。
着たのは、玄徳・関羽・張飛の柄のシャツである。
なぜといつて、これが一番neutralな柄であると判断したからだ。
一番「人形劇三国志のTシャツ」つて感じだらう?
これが、「関羽だけ」「孔明だけ」の柄だつたらどうか。
「関羽が好き」「孔明が好き」と公言しながら歩いてゐるやうに見えるんぢやあるまいか。
そんなの、気恥づかしいやね。
「海が好き」ぢやあるまいし。
そんなわけで、先日横浜人形の家で購入した12枚組の人形劇三国志のポストカードも全部持ち歩いてゐる。
どれか一枚だけ持ち歩いてゐたら、「あら、この人が好きなのね」とか思はれてしまふぢやあないか。
ポストカードの中にも、玄徳・関羽・張飛の三人が写つてゐるものがある。三人とも馬上なのだが、残念ながら関羽の乗つてゐるのが赤兎ぢやないんだよなあ。これが赤兎だつたらこれ一枚持ち歩いてもいいんだがなあ。
自意識過剰である、といふことは重々承知の上だ。
なにを云つても三十年前のTV番組だ。
去年あたりはケーブルTVで再放送されてゐたといふ話も聞いたけれども、それすらも、何チャンネルもあるケーブルTVの中の一番組だからなあ。
といふわけで、「関羽だけ」「孔明だけ」の柄のTシャツを着て道を歩いてゐたとしても、知らない人から見たら「長い髯のオツサンの柄」「めうちきりんな団扇を持つたオツサンの柄」にしか見えないにちがひない。
もつと云ふと、人の着てゐるTシャツの柄なんぞに気のつく人も少なからう。
ところで、では誰の絵だつたら着て歩いても恥づかしいとは思はないだらうか、と、考へてみた。
いろいろ考へてみて、曹操だつたら着て歩いてもいいかも、と思ひ至つた。
おそらく、やつがれにとつては、曹操はneutralな存在なんだらうな。自分にとつて曹操は、「人形劇三国志」あるいは「三国志演義」を代表する存在なんだと思ふ。
あ、夏侯惇でもいいかも。
#ないない。
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