手帳は決まつて、さて、かばん
平日持ち歩くかばんは、ブロガーズトートに落ち着いてゐる。
これひとつ持てば忘れ物はない、といふのが大きい。
以前も書いたが、トートバッグではあるものの、内袋が充実してゐるため、大事にしまつておかなければならないものや即取り出したいものを定位置に入れることができる、といふのもいい。
とくに、ファスナーつきの内袋が二重になつてゐる点が気に入つてゐる。社員証は一番内側のファスナー付きの袋に入れて、外側の袋に財布を入れる。これで、財布を取り出したときにうつかり社員証も道連れになつてしまつた、といふ事態をふせぐことができる。
大きいので、いろんなものを持ち歩ける。
それで、一時期異様にものを増やしてしまつたので、いまはなるべく減らすやうにはしてゐる。
それでも大容量だ。
帰りに本屋に寄つて不意の買ひものをしても、袋の心配をする必要がない。
いや、不意の買ひものなど、本来はしてはならないのだが、ここではそれはおく。
さうやつて、なるべく荷物を入れないやうにしておくと、雨の日対策にもなる。
もともと雨をはぢく仕様だが、トートバッグゆゑに口が大きく開いてゐる。雨が降り込む可能性がある。
しかし、中身をすくなくしておいて、脇でぐつとしめて持てば、自然と口が閉じるので、その心配をしなくても済むのである。
まあ、多少の雨ならば、といふ条件付きではあるが。
また、くつたりしたかばんなので、うまいこと躰に沿ひ、重さを分散させてゐるやうにも思ふ。
そんなわけで、すつかり手放せなくなつたブロガーズトートだが、やはり大きい。
あたりまへなのだが、チト大きすぎるんぢやないか、と思ふときがある。
たとへば、満員電車の中で、とかね。
中身をそんなにつめないやうにしてはゐるので、なるべく内側に折り畳むやうにして持つてはゐるのだが、たとへば電車が止まつて大混雑のときに持つてゐるのは、やはり気が引ける。
ではどんなかばんを持つべきか。
ネコリュックと小さいかばん、といふのが一番いいのかなあ、と思つたり。
あるいはもつと荷物を減らして、小さいかばんで通ふやうにした方がいいのかなあ、と思つたり。
あれこれ考へてゐると、「あれしかないか」といふところに考へが落ち着く。
あれ。
すなはち、マーガリーバッグ、いまで云ふ、アメリバッグ、である。
マーガリーバッグに出会つたのは、通販生活でだつた。
何冊かカタログを見るうち、どうにも気になつて買つてみて、ほかのかばんを持てなくなつてしまつた時期がある。
マーガリーバッグのなにがいいか。
背負つたときに重さが分散されるので、大荷物でも重たく感じないところである。
小さいサイズの方を買つて、使ひつぶして、もうひとつ買つた。
やつがれがあまりにも気に入つてゐるので、母も買つた。母はいまひとつ気に入らなかつたらしく、母のかばんも使ふやうになつた。
マーガリーバッグの欠点は、A4の書類が入らないことである。
Mサイズなら丸めれば入るかもしれないけれど、会社人はそんな持ち方はしない。
そんなときは別に手提げを持てばいい。
さう考へられる人には向いてゐる。
マーガリーバッグを使はなくなつたのは、通販生活での取り扱ひがなくなつたからだつた。
気がついたら、アメリバッグといふ名前になつて、あちこちで売られてゐる。
現在使つてゐるのは、化繊の生地のもので、丸善丸の内本店で買つたものだ。
マーガリーバッグのころは、革のかばんしかなかつたやうに記憶してゐる。
このかばんには、もうひとつよいところがある。
それは、内袋が充実してゐるところだ。
ブロガーズトートとの共通点である。
カラビナをかけるリングもついてゐるから、キーケースもひつかけておけるしね。
来年からは、カンダミサコの文庫サイズ手帳カヴァに入れたほぼ日手帳を持ち歩くつもりだし、それでなくても荷物が多いので、アメリバッグを通常使用にしやうかなあ。
などと、考へてゐるときが一番楽しい。
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