Can't Stand It
かぎ針編みのスカーフはまつたく進んでゐない。
以上。
と、書きたいところだが。
金曜日の夜、突然、「縄編みがしたい!」といふので急遽編み始めたのがこれである。
Viking Socksといふらしい。
くつ下と指なし手袋とどちらにするか悩んだ。
いまやる気がないし、といふことは、親指部分に穴あけて編むとか、ちよつと出来さうにないし、ぢやあくつ下か、といふことで、くつ下になつた。
糸は、PuppyのNew 4Ply。たまたま手元にあつた糸だ。
何年前に買つたものかなあ。実はうつかり日の当たるところにおいてゐた時期があつて、ちよつと色褪せてしまつてゐる。写真からだとわからないか。
なにしろ久しぶりの棒針編みである。
ニ目ゴム編みで編み始めるのだが、最初のうちはなんだかawkwardであつた。ぎくしやくする、といふか、すいすい編めない、といふか。
しかし、昔取つた篠塚、ぢやなくて昔とつた杵柄とはよく云ふたもので、十段くらゐ編むとなんとなくスムースに編めるやうになつてきた。
でも、考へてみたら、あみものつて編みはじめの数段は編みづらいよね。
単にさういふことだつたのかもしれない。
ところで、先週「あまちゃん」が最終回を迎へた。
いつもは日曜日にまとめて先週分の録画を見るのだが、先週だけは土曜日の最終回にあはせて日々録画を消化してゐた。
といふわけで、無事土曜日にリアルタイムで最終回を見ることはできたのだが、習慣といふのは実におそろしいもので、昨日も先週分の「あまちゃん」の録画を見てしまつた。
見ながら編んだ。
見ながら編むと、編み図を確認するのがおろそかになる。
また、ひさしぶりの棒針編みのせゐか、気がつくと目が落ちてゐたりする。
縄編みつて、間違へた部分をほどくときに気を使ふよね。
目を交差してゐる関係で、目自体がちよつときつくなつてゐたりする。
その目をほどくと、下の段までほどけてしまつたりするんだよね。
やつがれはそれほど手がきついといふわけではない。どちらかといふとゆるい方かな。それでかうなんだから、きつい人はもつと大変なんだらう。
さう思ひつつ、間違へに気づいてはほどき、落ちた目に気づいてはかぎ針でせつせと拾ひ、とりあへず、写真のやうな状態になつたわけだ。
ところで、ほどくときはどうしてゐるかといふと、模様編みの部分だけほどくやうにしてゐる。
だいたい次の交差のときに間違ひに気がつくので、四本針なり五本針の模様編みの部分だけ二段分ほどいて、模様どほりにかぎ針で拾ひなほす。
全体的にほどいちやつた方が早いんぢやないの、とも思ふが、まあ、気分の問題かな。
あと、上に書いたとほり、くつ下は細い糸をきつめに編むことが多いので、ほどいた時にさらに下の段までほどけてしまつたりしがちだ。だから全体をほどくことはあまりしない。
ほかの人はどうなんだらうなあ。
そんなわけで、それでなくても「履くくつ下三千足」なのに、さらに増やさうとしてゐる。「憂ひによりてかくの如し」つて感じかな。
曹操は「何以解憂唯有杜康」と詩に詠んだ。
それも確かなんだけれども、どうやらやつがれにはくつ下編みもありさうだ。
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