2013年8月の読書メーター
2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:3170ページ
ナイス数:14ナイス
戦争論〈上〉 (中公文庫)の感想
くどい。あまりにもくど過ぎる。でもドイツの思想書つて大抵かうだよね。だから哲学者サッカーでギリシャに負けるんだよ、といふ、モンティ・パイソンネタはともかく、しかし、まつたく前提となる知識を持たぬ相手に向けてものを書くとしたら、かうなつてしまふのかもなあ、とも思ふ。ナポレオン絡みの戦争についても知りたくなつてしまふといふ危険な書だ。
読了日:8月2日 著者:カール・フォンクラウゼヴィッツ
新訂 孫子 (岩波文庫)の感想
「戦争論(上)」を読んだので流れで再読。「戦争論(上)」を読んだ後だと、滅茶苦茶読みやすい! なに、この読みやすさ! 読みやすさとわかりやすさはまた別のものだがな。
読了日:8月5日 著者:
三国志演義〈3〉 (徳間文庫)の感想
関羽が死ぬと、まるで呼び寄せられたやうにあつといふ間にこれまで慣れ親しんだ登場人物が死んでいく。そこへ七擒七縦でちよつと気分盛り上げる、といふ展開がニクいね。
読了日:8月9日 著者:羅貫中
絵本で育てる情報分析力―論理的に考える力を引き出す〈2〉の感想
言語技術を磨くよりも先に身につけるべきことがあるだらう、といふか、とりあへず自分だけ楽しければいいかな、といふのでこの本を選択した。分析といふとかたい感じがするかもしれないが、「もつと絵を、絵本を、物語を、ひいては世の中を楽しめるやうになりませうよ」といふ本だと思ふ。書きつぷりがくどいのはドイツの伝統なのかな、とは、クラウゼヴィッツを読んだばかりなので思ふのかもしれない。
読了日:8月16日 著者:三森ゆりか
大人の国語力がつく漢詩一〇〇選 (角川SSC新書)の感想
詩集には二種類ある。家で読みたいものと常に持ち歩きたいもの。この本は後者になる可能性を秘めつつも、長い詩はぶつたぎつたりだとか、「なぜあの詩を選んでゐないのか」だとか、いろいろ不満があるためにおそらくは持ち歩きはしないだらうといふ気がする。むづかしい説明がないので初心者向きと考へるか、詳細な説明がないのである程度漢詩に慣れ親しんだ人向けと考へるか、悩むところではある。ちなみに、「大人の」「国語力がつく」かどうかは定かではない。
読了日:8月18日 著者:守屋洋
正史 三国志〈2〉魏書 2 (ちくま学芸文庫)の感想
荀彧・荀攸はいいとして、なぜ賈詡、と思つたら、ちやーんと裴松之もつつこんでゐたよ。ナカーマ。
読了日:8月19日 著者:陳寿,裴松之
Politics as a Vocationの感想
Max Weberは英語で読んだ方がかんたん、と聞いて読んでみたのだが、選択を誤つたらしい。講義録だもんな。Friedrich Naumann Foundation for Freedomがパキスタン向けに訳したものらしいのだが、なにが脅威つてこの本の中に出てくる古典の数々がすべて英訳の題名で書かれてゐることである。マキャヴェリもフィヒテもドストエフスキーも英語で読んでゐることが前提なのだ。「日本語が亡びるとき」の云つてたのはこれか。スウェーデンで会つた人も村上春樹は英語で読んだつて云つてたつけか。
読了日:8月23日 著者:MaxWeber
The Agile Samurai: How Agile Masters Deliver Great Software (Pragmatic Programmers)の感想
玉虫色なことが書いてあるなー、と思ひながら読む。丸投げしたがる客にどうやつて責任を持たせればいいのか、とか、途方に暮れるばかり。あと、introvertには向かない。絶対向かない。
読了日:8月29日 著者:JonathanRasmusson
連句の教室 (平凡社新書 (694))の感想
和光大学における講義をもとにした本。学生の俳号を見るだけでも結構楽しい。連句はひとりぢや楽しめないからなあ。あれか、一年後の自分に向けて発句を作ればいいのか。三十六年かかるよ。
読了日:8月29日 著者:深沢眞二
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