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Tuesday, 30 July 2013

人生如何に編むべきか

遅々として進まずといつたところながら、タティングレースはちよこちよこ続けてゐる。

以前も書いた、Jon YusoffデザインのThe Twirlyといふ六角形のモチーフを七つばかりつなげるつもりである。
つなげてみて気に入ったら、もつとつなげやうかと思つてゐる。

なかなか進まないのはなぜか。
圧倒的にタティングレースをする時間がないから、といつてしまへばそれまでだが。
どうも、ほかに作りたいものがあるからなんではないか、といふ気がしてゐる。

現在ある作品を手がけてゐるが、ほかに作りたいものがある、そんな場合、どういふ策をとるべきか。
現在作つてゐる作品をちやつちやと仕上げるか。
それとも作つてゐるものをはふりだして、作りたいものに着手するか。
あるいは「あつちが作りたいのになあ」と思ひながら、しぶしぶ現在の作品を作りつづけるか。
もしくは両方同時進行にするか。

いづれにしても、あまりよい結果にはならない気がする。

一番いいのは、最後の「両方同時進行にする」かもしれない。

一見、現在作つてゐる作品をちやつちやと仕上げるのが一番いいやうに見えるが、この場合、下手すると仕上げが雑になることがある。
すくなくとも、残念ながらやつがれの場合はさうである。
次のことに気を取られちやふんだな。取られ過ぎてしまふ、といふべきかもしれない。
とりあへず作り終へたからいいだらう。
そんな風になりがちだ。

いま作つてゐるものをやめて、作りたいものを作る、といふのも、実はかなり良手だ。
エコロジカルではない、といふ向きもあるかもしれない。
でも、人間のやることなんて所詮みな環境破壊につながつてゐるのだ。
あみものだつたら作るのをやめても、糸をほどいて別なものを作ればいい。タティングレースだとさうはなかなかいかないけれど、ものによつてはドイリーになる予定だつたものがコースターになる、くらゐのことはあつたりする。
まつたく無駄にはならない。
無駄になるのは、そこまでに費やした時間だけだ。
この策をとるとして、問題はなにかといふと、自分で「エコロジカルぢやないなあ」とか「これまでかけた時間が無駄」とか思ひ悩んだりすることだらう。
ここらへんの考へ方は以前書いた「サンクコスト」に詳しい。
「これはサンクコストだ」と思へば、さうした憂鬱な気分も晴れる。かもしれない。
どうせ、趣味などといふものはサンクコストのかたまりなのだし。

三番目の「あれが作りたいのに」と思ひながら現在手がけてゐる作品を作りつづけるのが、一番悪手かと思ふ。
なかなかすすまないからだ。
達成感を求める向きにはとくに向かない。
いつそのこと思ひきつて、いま作つてゐるものはなかつたことにして、作りたいと思ふものを作る方がまし。
そんな気がする。

最良手とした「両方同時進行」は、それができれば一番いいと思つてゐる。
とりあへず作りたいものにも着手して、ちよつとあきてきたら前のものに戻る、んでまた作りたいものに着手して……とくりかへしていくと、いつのまにかできあがつてゐる、といふこともある。やつがれの場合はね。調子のいいときにかぎるけど。
この策の問題は、結局二番目の策になつてしまつたりすること、だらうか。
同時進行するつもりが、作りたい方ばかりに手がいつてしまひ、もともと作つてゐた方はおろそかになつてしまふ、なんてなことになりがちである。
また、作りたいものを作りはじめてみたら、案外おもしろくなくて、結局もともと作つてゐたものに戻る、といふこともある。

いづれにせよ、人生は短い。
作りたいものを作らずに、なんの浮き世か。
さう思ふ。

まあでも、The Twirlyは好きなモチーフなので、いまでも十分楽しいんだがね。
一番の問題は、やはり時間がない、といふことか。

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