2013年6月の読書メーター
2013年6月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2897ページ
ナイス数:8ナイス
英雄三国志 5 攻防五丈原 (集英社文庫)の感想
部下にめぐまれない孔明と上司に恵まれない仲達。どつちもどつちか、と思ふが、手駒の少ない方がつらいか。ここまでどんな豪傑・智将の死でもあつさりとあしらつてきた柴錬は、孔明の死もやはりさらりと書いてしまふ。そこにぐつとくるのだつた。出番は少ないが陸遜のやうすがよすぎる。
読了日:6月2日 著者:柴田 錬三郎
知の編集術 (講談社現代新書)の感想
ちよつと確認したいことがあつて、ぱらぱら読んでゐるうちに全部読んでしまつた。なんとか、もうちよつと自分流に「編集」しやすいやうに噛み砕くことができるといいんだがなあ。
読了日:6月6日 著者:松岡 正剛
杜甫―偉大なる憂鬱の感想
ちよつと円高になると、「でも円安のあひだに上がつた価格が下がるわけぢやないし」とか、ついついnegativeな方向に考へてしまふ。そんな自分には杜甫はチトつらい。つらいけど読んでしまふ。そんな感じ。杜甫は評価されるまでちよつと時間がかかつてゐる。もしかして、孔明が「軍師」として脚光を浴びるやうになるのと、時期がおなじだつたりするのかな。杜甫の詩に出てくる孔明は「政治家」だもんね。
読了日:6月7日 著者:宇野 直人,江原 正士
孫子 (講談社学術文庫)の感想
最初に訳文が出てくるといふのが微妙に読みづらい。原文・読み下し文・訳文・解説といふ並びの方が、訳文と解説の内容がダブらなくていいと思ふ。実際、訳文と解説がほとんど変はらない部分もある。解説が詳しくてよいが、この解説だけにとどめるのは危険。用間篇と火攻篇を入れ替へたことについてはなるほど、と思つた。確かにこの方がおさまりはよい。
読了日:6月10日 著者:浅野 裕一
Shades of Greyの感想
赤しか認識できないつてどんな感じなんだらう。それも、強い赤しかわからないつて。その前に翻訳は出ないのだらうか。誰か訳してくれないかなあ。さうしたら苦労して読まなくて済んだのに。障碍のある戀愛つて、なかなかむづかしくなつちやつたけど、まだこの手があつたかー。これまで読んだサーズデー・ネクストやNursery Crime、The Last Dragonslayerといつたシリーズは、笑へて泣けてハッピーエンドな感じだつたけど、これはさうぢやない。つづき、読まなきやダメですか。ダメかなー。
読了日:6月22日 著者:Jasper Fforde
英雄三国志 6 夢の終焉 (集英社文庫)の感想
どんなに偉大と云はれた人間でも、死んだからつて世の中ががらりと変はるわけではない。あひかはらず誰であつても柴錬はその死をさらりと書いてしまふ。でもなー、諸葛恪はともかく、姜維を孔明と比べるのはなんだか可哀想だ。柴錬はあくまでも諸葛恪は「叔父に似ぬ」といふことにしたいらしいが、一節には「父の温厚さは受け継がず、叔父の圭角のある性格を継いでしまつた」といふ話もあるのにね。ま、いづれにしても「今は昔の物語」ぢやのう。
読了日:6月23日 著者:柴田 錬三郎
チョコチップ・クッキーは見ていた (ヴィレッジブックス)の感想
Cosy Mysteryのお約束として、Whodunitを求めてはいけない。出てくるクッキーが一々おいしさうなので、食餌制限中の人は要注意。つづきを読むかどうかは、ビミョー、かな。
読了日:6月26日 著者:ジョアン フルーク
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