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Tuesday, 18 June 2013

証拠を集めろ

出遅れてしまつた。
近所の本屋にすてきにハンドメイドのテキストがない。

かつてこんなことがあつたらうか。
すてきにハンドメイドのテキストは、たいてい、その月のうちは手藝系雑誌の棚にならんでゐるものだ。翌月のテキストが出ても、だ。
さういふものではなかつたらうか。
それとも、それは語学講座のテキストの場合かなあ。

語学講座のテキストは、その月のうちでなくなることがある。
たとへば、四月用のテキストに顕著だ。
一昨年の三月のことだ。TV語学講座のスペイン語のテキストだけ、見当たらないといふことがあつた。
ふしぎに思つてゐたら、有楽町の三省堂書店でほかの言語のテキストの山にかくれて、ほんのわづか、ほんたうに谷間の底の底にのこつてゐるのを見かけることがあつた。
表紙が今井翼だつた。

あと、これもまたふしぎなことに、ドイツ語だけない、といふことがある。
中国語やハングル語、フランス語ならなんとなくわからないことはないのだけれど、なぜドイツ語。
いろいろ悩んで、そのあたりの大学に通ふ学生にドイツ語を履修する人が多い、といふことだらうか、と考へるにいたつた。正しいかどうかはさだかではない。

語学講座テキストにくらべると、すてきにハンドメイドのテキストはそんなに熱心に追つたことはないからなあ。
もしかしたら、いまごろは見つからないものなのかも?
さう思はないでもない。

きようの料理はあるんだがなあ。
きようの料理ビギナーズもならんでゐる。
なぜすてきにハンドメイドはないのだらう。

内容を見ると、「はじめてさんのハンドメイドレッスン」と銘打つて、キャシー中島のキルト、手縫ひのブラウス、ハンカチと枕カヴァへバラの刺繍、ニットといひながらかぎ針編みのがま口、そして、タティングレースの栞、が並んでゐる。

うーん、売り切れさうな要素は、やつがれ的にはないんだがなあ。

かうなつてくると、贔屓目ではあるが、やはりタティングレースは人気があるのだらうか、と、思はざるを得ない。

キャシー中島のキルトはおしやれ工房の昔から安定した人気がある。
もしかしたら刺繍が人気があるのかなあ、といふ気もしないではない。ここしばらくよく刺繍の本を見かけるやうになつたし、なぜかAmazonから刺繍の本をすすめられたりすることもある。

それで売り切れてしまつたのだらうか。
あるいは「はじめてさん」といふのが殺し文句だつたのかなあ。

なんてなことを、本屋一軒に行つただけで考へてしまふ。
大げさなことである。
せめて、もう一軒くらゐ見てから云へよつてな話だ。
いや、もう一軒くらゐぢやあ足りない。
すくなくとも異なる駅、できれば異なる路線の駅周辺の書店数軒で確認すべきだらう。

なかなかいろんな路線の電車に乗つてみるなんてなこともできないので、ちよつとTwitterで検索をかけてみると、「すてきにハンドメイド再入荷しました」なんてな本屋のつぶやきがひつかかつてきたりする。

さうか、再入荷するほど、人気があるのか。
しかも、バラの刺繍は青木和子なのか。
刺繍に関してはまつたくの門外漢のやつがれだが、青木和子は知つてゐる。図案が気に入つて、刺さないくせに買つた本もあるくらゐだ。
どうやらいろんな要素があるやうだ。

と、ここまで考へて、それでもまだ足りないことがある。
たとへば、すてきにハンドメイドのテキストの再入荷だ。
今月号だけでなくて、比較的毎号さういふことがあるのかもしれない。
Twitter検索だとそこまでは追ひきれない。
また、つぶやいてゐる書店といふのもかぎられてゐる。
さう考へると、たまたま現在のタイムラインの流れの中でひつかかつてきた情報のうち、やつがれの目にとまつたものがさうだ、といふだけのこと、と考へるのが吉とみえる。

めんどくさい?
証拠集め、証拠かためつてのは、えてしてこんなもんだ。
自分の周囲にちらばつてゐる情報だけ見てゐては、判断をあやまることになる。

それでも、よく通ふ本屋でいつもとちがふ状況が待ち受けてゐる、といふのは、結構大きいことだとは思ふがね。

そんなわけで、今日は別の本屋を見に行かうかと思つてゐる。
はたしてやつがれは今月号のすてきにハンドメイドのテキストに巡り会ふことができるのだらうか。

それは次回の講釈で。

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