2013年5月の読書メーター
2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2563ページ
ナイス数:8ナイス
犯罪統計入門 第2版: 犯罪を科学する方法 (龍谷大学矯正・保護研究センター叢書 第4巻)の感想
題名のとほりだけど、その他の統計資料を見るときにも役立つ情報が載つてゐると思ふ。資料の入手先・入手方法・加工の仕方なんかも書いてあるが、そんなこと自分でする日は来ない気はしてゐる。
読了日:5月2日 著者:浜井浩一
十八史略 (講談社学術文庫)の感想
「詳細は漢書誰某伝」とか「旧唐書某伝」とか、どーしろといふのか。読め、と? だいたい漢書なり旧唐書なりを、どうやつて入手すればいいんだよ。といふ不満もないではないが、あつといふ間に読めてしまつた。Page turner とでもいふのだらうか。巻を措く能はずといふべきか。「史記」から引いてきた部分までが一番おもしろい。
読了日:5月11日 著者:竹内 弘行
英雄三国志 4 出師の表 (集英社文庫)の感想
さういへば狂四郎も胸を病んだりしてたけど、いつのまにかうやむやになつてたよなー、などと思ひ乍ら読む。孔明は、南蛮で妙薬をもらふだけましかな。出てくる人出てくる人みんな深刻(serious)で、読んでて息苦しくなつてくる。さういふ展開だから、といふこともあるけれど。陸遜活躍か、といふところで次の巻につづく。この引きがいい。
読了日:5月13日 著者:柴田 錬三郎
敵は海賊・海賊の敵 (ハヤカワ文庫JA)の感想
シャルファフィン・シャル……今はなにもかも懐かしい。もしかしてもう続きはないのだらうか。
読了日:5月15日 著者:神林長平
地雷を踏む勇気 ~人生のとるにたらない警句 (生きる技術!叢書)の感想
読み進むほどにどんどん気分が落ち込んで行く。震災についての話が多いから? さうではない気がするな。特に海の家でアルバイトしてゐたときの話はいけない。楽しい? 笑へる? 残念ながらさういふ気持ちにはならなかつた。でも最後まで読むのをやめられないのだつた。
読了日:5月19日 著者:小田嶋 隆
The Art of Column Writing: Insider Secrets from Art Buchwald, Dave Barry, Arianna Huffington, Pete Hamill and Other Great Columnistsの感想
アート・バックウォルド の名前に惹かれて手に取つた。コラムの書き方については、blogの書き方の参考になる部分もある。コラムの種類やシンジケートについては、米国ではさうなんだらうなあといつたところ。サクサクと読める。ところどころに挿入されてゐる著名コラムニストのコラムからの抜粋もおもしろい。
読了日:5月21日 著者:Suzette Martinez Standring
わがタイプライターの物語の感想
本邦だと萬年筆になるのかなあ。タイプライターもかなり騒がしいけどね。ルロイ・アンダーソンの「タイプライター」とか聞くと。でも確かに、電動とちがつて、手動のタイプライターは人がなにかしなければ、しづかなまま、か。サム・メッサーの絵はときどき怖い。
読了日:5月21日 著者:ポール・オースター
サイコパスを探せ! : 「狂気」をめぐる冒険の感想
「自分はサイコパスかもしれない」と心配する人はサイコパスではない。ほんとだな! 表紙カヴァ見返しにサイコパス・チェックリストがついてゐる。「あ、あてはまる」とか不安になる人は大丈夫といふことなんだらう。著者の不安症つぷりに共感を抱きつつ読んだ。孫子の兵法を完璧に実践できるのは、サイコパスなのかもなあ。
読了日:5月28日 著者:ジョン・ロンソン
格闘技の科学 力学と解剖学で技を分析! (サイエンス・アイ新書)の感想
格闘技のあんな技こんな技を科学的に説明してゐる。これ、まつたく格闘技をやつたことのない人が読んで、「試してみたい」と思つて実際に試しちやつたらどうするんだらう、と、しなくてもいい心配をしてしまふ。本の中にはあちこちに「達人がやれば」とか「修行すれば」といふやうなことばがちりばめられてゐるけれど、さういふ人がちやんと読むかどうか。「気」についても気になるなあ。
読了日:5月29日 著者:吉福 康郎
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