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Tuesday, 07 May 2013

新刊ラッシュ その2

A New Book on Tatting

昨日は、「暮らしの中のタティングレース」について書いた。

今日は、「タティングレース(CreAtorクリエイター06)」について少々。

まづ、本屋で見かけない書籍である。
発売日には行けなかつたものの、その後連休中に行く先々で書店に寄つてみたが、「暮らしの中のタティングレース」は手藝の棚のあるところに平積みになつてゐるものの、ついぞこの本は見かけなかつた。
都心の大きな書店に行けばあるのかも、と思はないでもないが、みなどこで買つてゐるのかなあ。
謎である。

結局Amazonで注文した。
ここのところ、ずつと本は書店、とくに近所の書店で買ふやうにしてるんだがなあ。
注文すればよいのかもしれないといつも思ふ。「李賀 垂翅の客」を買ふたときもさう思つたが、本の流通のこととか考へると、ためらつてしまふのだつた。

ところで、この本の出版社は本を出すだけでなく、美術展などを開催したりもするのらしい。
この本も、出版を記念して日本橋高島屋でタティングレース展を行ふと、本の帯にある。期間は五月十五日から二十一日。
丸の内丸善では辻村寿三郎と11人の創作人形展といふのをもよほすといふ。これは五月二十二日から二十八日。
どちらにも行つてみたいなあ。

さて、肝心の本の内容だが、10人のタティングレース作家の作品を集めたものになつてゐる。
10人の内訳は以下のとほり。

  • 聖光院有彩
  • 藤戸禎子
  • 高嶋寿子
  • 後藤智子
  • 森久律子
  • 島崎須美恵
  • 高嶋妙子
  • 加藤慶子
  • 杉田久代
  • 寺地優香

もちろん、それぞれの持ち味を活かした作品が掲載されてゐる。
一目圧巻、タティングレースとひとことで云つてもいろいろあるんだなあ、と、眺めてゐるだけでも楽しい本だ。
ただ、そのせゐか、ときどき「too much」な気分になることも確かである。
云ひかへると、「オレがオレが」つてな感じ、といつたところか。
他の作家との競演ともなれば、さうなるのも当然かとは思ふ。

以前、「毛糸だま」に掲載されたときにも書いたのだが、ここに出てくる高嶋タティングの作品も、別段高嶋タティング針を使はねばできないものではない。
ニードルタティング用の針で十分かと思ふ。
なぜなら、作品の中にかぎ針編みの要素が皆無だからだ。
以前も書いたが、高嶋タティングといへば、タティングレースとかぎ針編みとの技法を組み合はせたもの、と思つてゐたが、その認識はあらためねばならないのらしい。
しかし、かぎ針編みの技法を使はないのなら、針先のかぎはなんのため、と疑問ではある。

ショールや玄関マット(!)など、大きな作品が目につく。
また、ビーズをあしらつた作品も多い。
それと、色糸、それも段染めの糸を使用した作品も多いやうに思ふ。
中でも、段染め糸で作つたモチーフを萬華鏡の中身にしてゐる作品がおもしろい。それは自分でも作つてみたいなあ。萬華鏡を作るのが面倒か知らん。

上の写真にうつつてゐるのは、本の中から作つてみやうと思つたモチーフである。
本ではつないでショールになつてゐる。絹穴糸と指定されてゐたので、ぱつと目についた糸を取り出してみたのだが、途中で糸が足りなくなつてしまつた。
このモチーフの作り方だが、中の茎の部分の目数の指定がない。あちこち探したが見当たらなかつた。
この本はあるていどタティングレースに親しんだもの向けとのことだが、まさか自分で目数を割り出さねばならない作品があるとは思はなかつた。
上記出版社のwebサイトには、まだ正誤表などはないやうだ。
そのうちどこかに出ることと思ひたい。

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Comments

はじめまして、こんばんは。
何度も、遊びにおじゃまさせていただいている、のんのと申します。

本日、高島屋さんへ行ってまいりました。
和漢蘭人さまの気になっている【万華鏡のキット】ございました。
ブログで気になっていらっしゃる方がいらっしゃるようです。と作家の森久先生にお話をさせていただいたところ、大変喜んでおられました。
また、目数などの 誤植等も教えていただけると大変ありがたいと 言っておられました。

初めてのコメントでおせっかいなお話、大変失礼かと思いましたが、お気を悪くなさらないでいただければ幸いです。

これからも、お邪魔させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。


のんのさま
はじめまして。そして、ありがとうございます。
日本橋高島屋の展示会に、【万華鏡のキット】、あるのですね。
とても楽しみです。
展示会には行けないかもと思っていましたが、なんとか時間を作って行こうと思います。
心から御礼申し上げます。

拙いblog、お目汚しかとは存じますが、今後ともよろしくお願い致します。

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