履くソックス三千足
Vortex Shawlの伏せ止めも進まないのに、くつ下を編みはじめてしまつた。
Diamonds in His Shoesである。
突然くつ下を編みたくなつた。
暑いほどにあたたかい日のつづいたあと、ふたたび冬のやうに寒い日々がやつてきたからかもしれない。
あたたかかつたときも、家では自分で編んだくつ下を履いてゐた。
多分、六月くらゐまでは履くんぢやないかなあ、例年のことを考へると。
米国などだと、摂氏四十度を超えても羊毛七割以上の毛糸で編んだくつ下を履いてゐる、といふのだが。
それつてきつと、湿度が低いせゐだよね。
本邦だとむづかしいと思ふなあ。
空調のきき過ぎた室内とかだと必需品かもしれないけど。
それにしてもくつ下を編むのは楽しい。
イメルダ・マルコスの靴のコレクションが取沙汰されたころ、「履く靴三千足」なんてなうまいことを云ふ人がゐたけれど、やつがれの場合は「履くくつ下三千足」だ。
もちろん、元の詩の一節とおなじく、「三千」は誇張といふか、単に数の多すぎることをあらはしてるだけだけどね。
編んだだけで一度も履いてゐないくつ下もある。
Sockblockerを買つてからは、試し履きしなくてもなんとかなる場合もあるからだ。
以前もどこかで書いたやうな気がするけれど、編むときは多少模様があつたりする方が楽しいし編み上がるのも早いが、履きやすいのは単にメリヤス編みとかゴム編みとかのくつ下だ。
履きやすいといふよりは、手に取りやすい、かもしれない。
メリヤス編みのくつ下なんて、そこらへんで買つてきた方が、化繊の糸を使つてる分よほど丈夫だし、洗濯も楽だし、経済的なんだがね。
でも、ふしぎなもので、手編みのくつ下といふのは足をしめつけることがない。
すくなくとも自分で編んだくつ下はそんなことない。
やはらかく足を包み込むやうな感じがする。
しかもあたたかいしね。
今も履き口だけゴム編みであとはメリヤス編みのくつ下を履いてゐる。
とか云ひながら、編みはじめたのは交差模様のくつ下なんだがねー。
毛糸はOpalのHundertwassers。この糸だつたら単にメリヤス編みで十分な気がしたんだが、このDiamonds in his Shoesといふくつ下も以前から編みたかつたもの。
さういふ、「いつか編みたいくつ下」も三千足くらゐあるんだよなあ。
やはりせつせと編まないと、だな。
Vortex Shawlの伏せ止めもしないと、だけど。
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