タティングレースの春
タティングレースの春。
そんな趣の今日このごろである。
タティングレースの春、といふのは、今月末、タティングレースの新刊が二冊発売されるからである。
一冊は藤重すみの「暮らしの中のタティングレース」、もう一冊は複数のデザイナの作品を載せた「タティングレース(CreAtorクリエイター06) 」だ。
藤重すみの本は、絶版になつた本に掲載されてゐた作品を集めたものらしい。
「かわいいタッチングレース」については、技法の説明は今ひとつだつたけれど、いかにもタティングレースらしいドイリーとか載つてゐたので、見たことのない人は是非この機会に、と思ふ。
もう一冊の方は、なぜかAmazonではすでにいくつもコメントがついてゐるが、コメント日付から見て、別の本へのコメントのやうである。
いろんなデザイナの作品を見られる、といふのはおもしろいんぢやないかな。
まあ、二冊ともまだ見てないのでなんとも云へないけど、少なくともここ二三年に出版されたタティングレースの本よりは楽しみである。
さう、ここ二三年にこの世に出たタティングレースの本つて、見ても「作りたい」つて気がおきないものが多かつたんだよなあ。
紹介のために、無理矢理中からひとつモチーフとか作つたくらゐだらうか。
こんな風に紹介してゐた。
前回、「ちよつとタティングレースに挫折気味」とか書いたけれど、おそらくのんびりタティングレースと向き合つてゐる時間がないのだ。
以前は通勤途中のバスの中とかで結んでゐたりしたけれど、最近めつきりそんなこともできなくなつてしまつた。
なんだか、あさましい気がしてしまふんだよね。それは、よくバスの中で結んでゐたころもさう感じることもあつたけれど、あるとき強くさう感じて、「なんでこんなところで自分はタティングレースなんぞをしてゐるのだ」と、がつつくやうに結んでゐる我と我が身に嫌気がさしてしまつたのだつた。
でも、結びはじめると楽しいんだよね、なんだかんだいつて。
がつつかないで、「栞に一ヶ月? それくらゐかかるよね」くらゐのまつたりとしたモードでしばらくは行きたいと思ふ。
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