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Friday, 26 April 2013

脳、働いてますか?

キーボードからPCに入力するより、ペンなどで紙に書いた方が脳が働く。

童の心で―歌舞伎と脳科学」に、さう書かれてゐた。

PCに入力したとき、ボールペンで書いたとき、筆ペンで書いたとき、それぞれ脳の活動量を示すfMRIの写真が出てゐて、PCのときはほとんど活動量のないのに比べて、ボールペン、筆ペンのときは如実に色が変はつてゐるのがわかる。特に筆ペンのときの働き具合がすごい。

だが。
これつて、被験者の人が普段からPCで入力してゐて、ほとんどペンを使ふことがないからつてことはないのか、といふ気もしてくる。
確か、将棋でも序盤の定跡の部分はほとんど脳が活動してゐない、とかなんとか、そんな研究結果があつたやうな気がする。
#最近は序盤からガンガン働いてゐることも多いのかもしれないが。

単に、慣れたことをしてゐるから脳があまり働いてゐないだけつてことはないのかなあ。
ボールペンと筆ペンとの結果の違ひを見て、そんな風に思つた。

「童の心で」の主題はそこにはないし、そこまで被験者など実験のやうすを知るすべもない。
せいぜい、「やー、今日もノートにたくさん書き込んぢやつたなー。脳を働かせちやつたなー」とか、自己満足にひたるくらゐだ。

NHK教育TVの「0655」を見てゐるときに、「わが輩は犬」とか「おれ ねこ」のイントロと、自分の鼻歌の音程がぴつたりあつてゐるのに驚いたことがある。
残念ながら、やつがれには絶対音感がない。
したがつて、なんの伴奏もなしに歌ひ出すときは、毎回音の高さが変はる。
しかるに「わが輩は犬」と「おれ ねこ」。
なんでだらう、と考へてゐたところ、歌のはじまる前のアナウンサの聲の高さからイントロの開始の音の高さを判断してゐることに、ある日気がついた。

これも「童の心で」に書かれてゐたが、人間以外の動物には絶対音感はある、しかし、相対音感のあるものが少ないのださうである。インコのある種とか、何例か見つかつてはゐるのらしいが、たとへばチンパンジーに教へやうとしても、高さの違ふ音を三つ教へるのに、ずいぶん期間がかかるといふのだ。

云はれてみて、なにかのヴァラエティ番組で、芸能人が飼犬の前に変装してあらはれる、といふ趣向を見たときのことを思ひ出した。
聲音を使ふと、犬はそれが飼主だとはわからないらしいやうすを示し、いつもの聲を出すと、「どこかに飼主がゐるらしい」といふやうすを示す。
それつて、犬には相対音感がないつてことなのかも。

しかし。
これも、単に、人間以外の動物と相対音感との関係を研究してゐる学者がすくないだけなんぢやあるまいか、といふ気もする。
探してみたら、相対音感のある動物もたくさんゐるのかも。
爬虫類にはある、とか、両生類にはある、とか。
とはいへ、研究者や論文の数とか調べやうもないし(最近はさうでもないのかもしれないが)、まあ、どうでもいいかな、とも思つてゐる。
そして「0655」を見て、「相対音感のあるやつがれつて人間なんだなー」とこれまた自己満足にひたる程度だ。

どうでもいいことを考へるとき、「まだ大丈夫かな」と思ふ。
そんなことを考へつつ、ペンを手に取り、「今日も脳を働かせるぜ」とか、自分の意志ではどうにもならないことを肚裡で呟く。

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