春夏ものはじめました
ここしばらく、あみものの本や毛糸の類を買つてゐなかつた。
どちらも、家にうなるほどあるからである。
売るほど、と云つてもいいかもしれない。
手持のものでなんとかしろよ。
さういふ状況なのだ。
最後に買つた本は、「編みやすくて心地いいニットのふだん着」で、雑誌は「毛糸だま 2013年 春号 No.157」。
最後に買つた毛糸は、パピーのプリンセスアニーで、去年の十一月の最終土曜日だつたらしい。これは、毛糸だま 2012年 冬特大号 No.156に掲載されてゐるヴェストを編んでほぼ使つて、残りは指なしミトンになつた。
確認してみると、この秋冬に編んだものは、このレースのヴェストと「編みやすくて心地いいニットのふだん着」の最初に掲載されてゐるヴェストと以外は、すべて手持の糸、手持の本やパターンで編んだものだ。現在進行形で編んでゐるものもある。
以前、ちよこつと「物欲のかげり」などといふことを書いたけれど、なんかもう、これ以上増やしてもなー、といふ感じなのだ。
とはいへ、着分を編めるほどの毛糸となると、手持にあつても編みたいものに合はなかつたりして、「ヴェストとか編みたくなつたらどうしやう」と思つてもゐた。
「どうしやう」といふのは、「これ以上毛糸を増やすのか」である。
まあしかし、下手の考へ休むに似たり、といふか、考へても甲斐のないことだつたのかもしれない。
この週末、風工房のシンプル夏ニット、こものを買つてしまつた。
店頭で見かけて、「いいなあ」と思ひ、地元駅のそばにある本屋にも置いてあつたのでつい買つてしまつた。
ジレと半袖のプルオーヴァ、あとショール・ストールつて感じのラインナップ。
ジレは編まないだらうなあ。
ひとつだけ、ジレといふよりはヴェストといふ趣の作品があつてそれは編みたいやうな気がするけれど。
使用糸のほとんどはハマナカのフラックスシリーズである。Cが多いかな。
ティティクロシェ以外は一玉25gの糸ばかりだ。
そして、それでジレとか半袖のセーターとか編む。
当然、必要な糸の量は250gとかそれ以上とかである。
それ、無謀だらう?
どれだけ糸端できるんだよ。
それに、ハマナカのフラックスシリーズには結び目の多いものもあると聞く。
ないない。
そんな糸で着るものを編むとか、大きなショールを編むとか、あり得ない。
しかし、なぜか手元にはフラックスSが五玉ほどあつたので、「Lサンドカラーのリネンストール」を編みはじめてしまつたのが土曜日である。
これで模様を二回くり返したところ。
本には175g必要と書いてあつたが、手元には125gしかない。
それでなんとかするつもり。
この糸は、おそらく二年くらゐ前に買つた。
なににするつもりだつたんだらう。すでに記憶にない。
なんとなく、手提げでも編むつもりだつたんぢやないか、といふ気はする。
長いこと手元にあつた糸を使へる、といふのはことのほか嬉しいもので、つい編んでしまふのだが、これ、かんたんではあるけれど裏も表も模様編みなんだよね。
裏を編むときは、やはり時折表を確認しながら編んでしまふ。
だいたい、このハマナカのフラックスSといふのが、ひどく編みやすい。
麻とか綿とかの糸つて伸縮性がないから、編みづらいんだけど、さういふ感じがあんまししないんだよねえ。
毛糸とそんなにかはらない感じすらする。
そんなわけで、おなじ本からほかのものも編まうと、うつかり糸を増やしてしまつた。
いかんなあ。
でもまあ、春夏用の糸はそんなに持つてないから(レース糸を除けば)、ま、いいか。
ところで、ほかに買ひさうな本といふと、「パイナップル編みのニット (レディブティックシリーズno.3527)」がある。
パイナップル編みのウェアものの本はほかにも出てゐるが、本屋で見て気に入つたのはこれ。
でもこれもハマナカの一玉25gの糸を多用してゐるんだよねえ。
なにかほかに似たやうな糸を探すやうかなあ。
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