終はれない病
Vortex Shawlの伏せ止めをしてゐるはずだつたが。
このままでは達成感を得ることなく日々過ぎてしまふ、といふので、急遽「あみものこもの」から透かし編みのくつ下を編むことにした。
たまたま手元にくつ下を編むつもりで買つておいたクイーンアニーがあつたので、それを引つぱりだしてきた。
土曜日の夕方に編みはじめて、すでに片方はできてるつもりだつたんだがなぁ。あと一模様でつま先に入るといふところで止まつてゐる。
達成感を得るためには、「仕上げるのがめんどくさい」といふ気持ちと戦はねばならない。
よく、「開始するまでの葛藤」といふが、「終了させることへの葛藤」についてはあまりいはれない気がする。
終はらせるにも、初めるのとおなじくらゐ、力がゐる。
あみものをしてゐると、さう思ふことが多い。
Vortex Shawlにしたつて、伏せ止めに入つてから難航してゐる。この先に整形が待つてゐるかと思ふと、ますます躊躇する気持ちが高まる。
でもなあ、もうあたたかくなつてしまふし、はやく仕上げなければ。
そんな、義務感にも似た思ひに我と我が身を縛つてしまふ。
なんかもつとかう、編んでる途中の気持ちのまま、すーつと編み終はることはできないのかねえ。
好きなことについて、こんな風に考へてしまふといふことは、どこか調子のよろしくないのかもしれぬのう。
クイーンアニーでは、縄編みのくつ下を編むつもりだつたが、この透かし編みのくつ下もよささうだ。
これは、まあ、ゆつくり仕上げることにしやう。
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