さらにその後の大橋堂の萬年筆
大橋堂の萬年筆がすこぶる調子いい。
とくにほぼ日手帳との相性がよくて、なあ。
この萬年筆を入手したのは去年の九月。
当時、RhodiaのWebNotebookを使つてゐたが、どうもやつがれとは相性がよくなかつたらしく、愛用の中屋万年筆のペンとは特によろしくなかつた。
そんな時にこの大橋堂のペンを手にして、なんとなくWebNotebookとは合ふかな、といつた感じだつた。
それでもインキのかすれることとか多くて、「むー」とか思つたものだつた。
インキが悪いのかなあ、と思つたこともあつた。
インキはセーラーのスカイハイを入れてゐるのだが、素直に黒とか青とかブルーブラックにしておけばよかつたかなあ、などとチト後悔したりした。
それが、どうだらう。
その後、満寿屋のMONOKAKIや、マルマンのBoston Note、そしてほぼ日手帳に使ふやうになつたら、なんだか見違へたやうによく書けるやうになつた。
まづ、書くのに筆圧がいらない。
萬年筆といふのはさうしたものだよ、といはれるかもしれないが、なにしろWebNotebookに書き込んでゐたときはえらい苦労をしてゐたので、なあ。
あれは単に、WebNotebookとやつがれとの相性がよくなかつたつてだけなんだらうなあ。
大橋堂のペンは書き味もやはらかいしねえ。
不器用なものだから、やはらかいペン先は実は制御しきれない。
この大橋堂のペンもさうだし、パイロットのフォルカンもさう。
中屋万年筆の細軟だけは、なぜかそれほどでもないのだが、しかし、なんといふか、その、制御しきれない感じがまたいいんだよねえ。
先日、物欲がかげつてゐる、といふやうなことを書いたけれども、中屋のペンとか大橋堂のペンを使つてゐると、また新たにほしいなあ、といふ気がしてくる。
今度はちがふペン先で、とか、今度はちがふ軸で、とか、はたまた今度はインキの色を変へて、とか。
とりあへず今月は日本橋界隈には近寄らないやうにしなければ。
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