かなりや
むりやり仕上げた。
さうしないと、仕上げ方を忘れると思つたからだ。
仕上げ方、といふよりは、終はらせ方、かもしれない。
もうずいぶんと長いこと、タティングレースでなにかを仕上げてゐない。
ほんのちいさなモチーフでさへ。
それでもすくなくとも平日は毎日シャトルを手に取つてゐるのだが。
このままでは、なにも完成できなくなつてしまふのではないか。
このモチーフは、本来は十字架型の栞になるものだつた。
シャトルに巻いた糸の量がひかへめすぎたのをいいことに、四つの腕の長さをそろへてみた。
こんなモチーフもあつていいと思ふが、まあ、なんにせよ、作るのに時間がかかりすぎてゐて、途中で手が変はるは、集中力が切れてピコやリングのサイズは変はつてるは、なんだかすごい状況である。
うーん、今度はまちつと太い糸で試してみるかなあ。
なにしろもとが不器用なものだから、どうにもならないんだよねえ。
ところで、これはAerlitのシャトルを使つてはじめて作つたタティングレースものでもある。
Aerlit、使ひやすいね。最初はボビンの動きがかたいかと思つてゐたが、次第に思ひとほりに動くやうになつてきた。
といふことは、ゆるむのも早いのかもしれない。
まあ、そんなことを心配するよりも、どんどん使ふべきなんだらう。
とりあへず、糸だけは売るほどあるので、次に作るものでも考へるとしやう。
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