遅々として進まず
先週、「あみものこもの」から透かし編みのくつ下を編むことにした話を書いた。
Vortex Shawlの伏せ止めをはふりだして、だ。
これも書いたとほり、クイーンアニーを三号針で編んでゐる。
先日、やつと片方仕上げた。
現在もう片方を編んでゐるところである。
模様編みはなかなか楽しいし、くつ下を編むのも楽しいのだが、なぜだかあまり進まない。
つらつらとその理由を考へて、どうやら、きつく編むのが楽しくないのだらうといふことに思ひ至つた。
いや、そんなこと、つらつら考へなくても思ひ至つてたけどね。
以前も何度か書いてゐるが、きつきつに編むのが好きではない。手袋とかくつ下とか、きつちり編んだ方がいいものもあることはわかつてゐる。
でも、この一点に関しては、Elizabeth Zimmermann(以下、EZ)の云ふことに賛同する。
きつきつに編んで、なにが楽しい。
EZはなにしろゆるく編むので一号くらゐ針のサイズがちがつたつてたいしたことないつてな人だから、極端かとは思ふ。だつて、米国の針で一号ちがつたら、場合によつては0.5mm、さらには1mm違ふこともありうる。それでたいした変はりはないつて、どんな編み方なんだよ、とさすがに思ふ。
でも、きつきつに編んでると楽しくないのは確かだ。
そんなことで目がそろつたつてうれしくない。
さういふ人間は三國万里子作品を編むべきではないのだらうな。
それはもうせん気がついてゐたことだけれども、あらためてしみじみと感じてゐる。
でもまあ、きつきつに編んでゐるおかげで、くつ下としてはいいものになるんだらう。
ほぼ編み方とほりに編んでゐるが、一カ所だけ変更した部分がある。
それは踵。
普通にすべり目の踵になつてゐるが、ここを eye of partridge stitch にしてみた。
なんとなくやつてみたかつたのだ。
どちらかといふと、全部引き返し編みの踵の方が好きなので、普段編むことがないんだよね、eye of partridge stitch の踵。
これはこれで楽しい。
さて、なんだか異様にあたたかくなつたりして、Vortex Shawlはどうなるのか、といふ心配もあるのだが。
とりあへずはこのくつ下の完成を目指したい。
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