まきもの大好き
去年の九月末に編みはじめて十月末には編みあがつてゐたショールをいまさら水通しとかしてみた。
「編みやすくて心地いいニットのふだん着」に掲載されてゐるかぎ針編みのショールである。
本ではハマナカの純毛中細を三玉使つてゐるが、手持のニッケビクター毛糸 中細を使つた。二玉でおさまるといいなあと思つたが、三玉目にもちよつとだけ手をつけてしまつた。色番は842。かぎりなく黒に近い灰色である。
かういふ色は、一枚持つてゐると、冠婚葬祭、特に葬のときに使へるのでよい。
また、ニッケ中細のこの色は、けもけも具合が絶妙で、妙にあたたかい気がする。ほかの色もこんな感じなら、フェアアイル模様もいける感じ。これだけもけもけなら、スティーク切つてもぱらぱらとほどけたりしないんぢやあるまいか。
使用した針は6/0号。だいぶむかしに買つた柄の部分が白木のクロバーのかぎ針である。これがかなり気に入つてゐて、ほかのサイズも買つておくんだつたなあ、といふ話は以前もしたかと思ふ。
編みはじめたのは、パイナップル編みが好きだからだ。
これを延々編んでいけばいいだなんて、なんてステキなことだらう。
さう思つて着手したのだが、思ひのほかつらかつた。
なにがつらかつたのだらう。
よくわからないのだが、おそらく、すくない段数で一模様になるのがつらかつたやうに思ふ。一模様できても、なかなか進んだ感じがしない。これが堪へたんぢやないかな。
途中、同じ本からヴェストを編んだり、Mojo (Rav)を編んだりしたため、完成に時間がかかつてしまつた。
また、編みあがつてからもはふつてあつたしね。
はふつておいたわりにはできあがつたなあ、と、我ながらちよつとふしぎな気がしてゐる。
なんだかんだいつて、編んでゐるうちに楽しくなつてしまつたのだらうか。
ところで、日曜の朝、「仮面ライダー ウィザード」を見てゐる。
スーツアクターの人のいやになるほどキザなアクションがよくてね。
ほかにも、登場人物の身につけてゐる巻物がちよつといい感じだつたりするので見てゐて楽しい。
たとへば、主人公はちよつと端のよれたやうな深いピンク色の長いマフラーを結ばずに両端をたらしてゐる。
その手下といふか見習ひのやうな子は、にぎやかなチェックのマフラーをぐるぐる巻いてゐる。
敵の女の子はうすくて長いマフラーをぐるぐる二回首に巻いて両端はやはりたらしてゐる。
敵のいまのところお調子ものつぽく得体のしれない子は、ふつうのマフラーと三角ショールの二枚使ひ。一緒に結んでゐる。
やはり巻物はいいなあ。
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