Mindless Knitting の愉しみ
この土曜日は一日家にこもつて、「SHERLOCK」のシーズン1を見てゐた。
我が家ではBSは見られない。
地上波で放映すると聞いて楽しみにしてゐたが、深夜に90分といふので、眠たさに負けてあきらめた。
今の時期、睡眠不足は即風邪に直結するので、できれば避けたい。
縁がないのだな、と思ふことにした。
さうかうするうちに、不調だつた録画機がうまいことTVとつながるやうになり、録画したものやディスクに焼いたものを見られるやうになつた。
そんなわけで、縁ができたのだつた。
「SHERLOCK」を見るにあたつて、現在編んでゐるCthulhu Mittensはちよつと編めない。編み込み模様で、不規則な模様なので、編み図とにらめつこしながらでないと編めないからだ。
なにか、mindlessなものを編まなければ。
そんなわけで、急遽、Vortex Shawl (Rav)を編みはじめることになつた。
使用糸はSchaefer Anne。以前、くつ下に使つてそのやはらかさにうつとりした糸である。モヘア混なのでさう感じるのかも。
数年前に、このショールを編むつもりで買つたものだつた。
この糸はかせでやつてくる。編むつもりで、まきまきで玉にもしてあつた。
つまり、もうあとは編むだけの状態であつた。
土曜日は、まづ、このショールをmindlessに編める状態になるまで持つていくところからはじまつた。
五本針であるていどの大きさになるまで編んで、40cm輪針に取る。
それが、この写真のむかつて左側の状態である。
ここから「SHERLOCK」シーズン1の第一話を見ながら編んで、右側の状態になつた。
ほぼ、もとの直径が半径になるくらゐ、だらうか。
なんか、とつても相性がいい。
そんな感じだつた。
「SHERLOCK」は、最初吹替で見たのだが、「是非字幕で」と勧められ、字幕も見た。
その後、第二話も吹替と字幕と両方見た。
別に両方見る必要もない気もしたのだが、第一話を見返したときに「あらこんなところに手がかりが」とちよつと思つたので、第二話にもあるかな、と思つた、と、それだけのことである。
第二話には「手がかり」といふほどでもないかもしれないけれど、やはり「あらこんなところに」といふセリフが冒頭にあつて、やはり見返してよかつたと思つた。
あ、あと、吹替でなんて云つてるかわかんなかつたところが、「Daily Mailよ」つて云つてるのがわかつたりとか、さういふこともあつた。
それで、ショールが大きくなつたか、といふと、それほどでもない。
途中で糸が絡んだままでてきて、それをほどくのに時間がかかつてしまつたからだ。
最近、なにか編むときには「人形劇三国志」を見てゐることが多い。
さうすると、このくつ下もあのマフラーも、「ああ、これは官渡の戦ひを見てゐたときの」だとか「赤壁の戦ひ前後を見てゐたときの」とか思ふことばかりである。
このショールのできあがつたあかつきには、「ああ、これは「SHERLOCK」を見ながら編んだんだったなあ」と思ひだすことだらう。
mindless knittingには、かういふ楽しみもある。
« 2013年1月の読書メーター | Main | ショール? »
Comments