指なしミトンを編む
年末年始の休みの最後の日、ホビット 思ひがけない冒険を見てきた。
映画では、ガンダルフやラダガストが指無しミトンをしてゐる。
ガンダルフのは、親指部分は穴があいてゐるだけで、指部分もとくにわかれてはゐない。どうやら編み地ではなく織り地のやうである。
ラダガストのは、親指も四本の指の部分もわかれてゐて、そのまま最後まで編めば手袋になるやうな形。
サルマンは役に立たん。
そんなわけで。
この三連休に指無しミトン(Rav)を編んでみた。
実はこれを打つてゐる今も、指無しミトンをしてゐる。以前Regia Silk Sockで編んだもの。
今回は、ダルマのさらっとウール合太を使つた。ちやうど二玉手元にあつたからだ。
針は、たまたま手元にあつた2.5mm。US 1 1/2、だらうか。くつ下ばかり編んでゐたころ買つたものだらう。すでに記憶にない。
さらつとWool合太は、縄編みにはむかないかもしれない。比較的むつちりとした感触の糸なのでいいかな、と思つたのだが、編んでゐて撚りがほとげがちなんだよな。
ちよつとパピーのグランメリノに似たやうな感じで、一本一本の糸はたいへん細い。グランメリノの方が糸全体はやはらかいかな。
パターンについて云ふと、手首のあたりに縄編みがくる、といふのが選んだ理由。
今使つてゐる指無しミトンは、手の甲に縄編みがきてゐる。これはこれでいいんだけど、手首付近に縄編みがきて、ちよつとしぼれるといふのがいいんぢやないかと思つた。
実際にはめてみると、手首で自然にしぼれてゐるといふのは確かにいい。それで手の甲側も腕側もこれまた自然にひろがつた感じになるしね。
毛糸が半端にあまつてしまつたので、もつと長く編んでもよかつたかなあと思ふが、腕側から編み始めると、そこらへんの調整がむづかしい。別糸で作り目をしておいて、あとから編み足せるやうにしておくといいのかもしれん。
長く編めばよかつた、と思ふのは、以前Dr.パルナサスの鏡を見たときに、Dr.パルナサスとその娘が二の腕まで届くやうな長い指無し手袋をしてゐたからだ。それを見たときに、「うーん、ああいふの、いいなあ」と思つたのだつた。長いのに、さらにちよつと手首あたりがくしゆくしゆつとしてゐて、よさげだつたんだよなあ。
そんなわけで、もしかするとこの先も意味もなく指無し手袋を編んでしまふかもしれない。
この三連休には、メビウス編みのマフラーもしあげてゐる。
それはまた次回の講釈で。
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