Faliure Is An Option But Fear Is Not
なんかもう、タティングレースはあきらめた方がいいのかもしれない。
この週末、久しぶりにCeltic Tattingを試みてみた。
この体たらくである。
いつそなかつたことにしやうかとも思つた。
なかつたことにして、闇に葬つたものも、これまでもたくさんある。
Celtic Tattingは何年ぶりだらう。
一応、専用のシャトルも持つてゐたりする。
Celtic Tattingは、普通のクロバーのシャトルとかだとチトやりづらい。やつがれの愛用するボビンのシャトルならなほさらだ。
長くチェインを作つて、シャトルを上に下にくぐらせないといけないので、細くて長いシャトルの方がやりやすいといふ寸法だからだ。
だいたい、弘法大師だから筆を選ばなくてもいいのである。
達人ではないものは、お道具は選ばなければならない。
といふのはいひわけで、要はお道具がほしかつただけなんだけどね。
しかし、手にして直後はすこしやつてみたものの、その後Celtic Tattingをすることはなかつた。
デザイン的には好きなのにもかかはらず、だ。
多分、Celtic Tattingには花結びに似た技能が必要である。
タティングレースの技能だけでどうにかなるものぢやないのだ。
それで、なんとなく遠ざかつてゐた。
さうなんぢやないかと思ふ。
ところで、昨日、TEDでのジェイムズ・キャメロンのプレゼンテーション(動画)を聞いた。
NASAでは「Failure is not an option.」といふのださうであるる
そらさうだらう。
有人ロケットやスペースシャトルでfailureがあつてみな。多大な損害が発生するし、人命が失はれることになる。
しかし。
たとへばあみものやタティングレースだつたらどうだらう。
キャメロンがプレゼンテーションの締めくくりに選んだことばが、あてはまるのぢやあるまいか。
Faliure Is An Option But Fear Is Not.
タティングレースで失敗したからつて、誰か死ぬわけぢやないし、世の中が終はりを迎へるわけぢやない。
あみもので失敗したからつて、誰かが不幸になるわけぢない。
まあ、編んでる本人はちよつとかなしい思ひをするかもしれないが、でも「不幸」といふほどのことぢやあない。
などと、くぢけさうな気持ちを如何せんといふわけで、こんなことを書いてみた。
とりあへず、今度Celtic Tattingに挑戦するときは、まちつと太い糸を使つてみやうと思ふ。
Lisbeth #40はやつぱりちよつと細すぎるよな、Celtic Tatting には。
« 足元と手元 | Main | Quiet: The Power of Introverts in a World That Can't Stop Talking を読む »
« 足元と手元 | Main | Quiet: The Power of Introverts in a World That Can't Stop Talking を読む »
Comments