リミッタをはづしたい
この三連休は、初日の最終日に芝居見物といふことで、それほど編む時間をとれてゐない。
昨日はそれなりにかたづけとかもしたしね。大掃除には最後の機会だらう。普段から掃除をおこたつてゐるので、たいして「大掃除」といふことにはならない。ならないが、やつがれとしては「大」掃除であつたし、捨てるつもりだつたものもゴミ袋につめられたので、まあ、よしとしたい。
いまも、先日書いたレースのヴェストを編んでゐる。
毛糸だま2012冬特大号では「マーガレット」と書かれてゐる。
身頃を編み終はつて、襟部分に入つたところ、「ああ、なるほど、マーガレットかな」といふ形になつた。模様をひとつ分足してみたのだが、それでもまだちいさいかなあ。
後ろ身頃と前身頃とをつづけて編むやうになつてゐて、編み始める前はそこがちよつと気がかりだつた。裏側を編むときに裏メリヤス編みがつづくからである。
メリヤス編みは、それなりに速く編めるやうになつた。
4年前、Sock Knitters Pentathlon に参加した。オリンピックにあはわせたあみものイヴェントである。オリンピックの期間中に順次発表されるくつ下をできるだけ速く編んだ人が勝ち、みたやうなイヴェントだ。
それまで、「くつ下一足編むのに、二週間かかるかなあ」と思つてゐた。
かんたんなくつ下なら、土日で片方、その後の平日と土日でもう片方で完成。
模様が複雑だつたりすると、さらにプラス五日くらゐ。
そんな感じだらうと思つてゐた。実際そんなものだつた。
ところが、Sock Knitters Pentathlon に参加して、最初の一足を編んでみたらどうだらう。
なんか、三日くらゐでできてるぢやあるまいか。
もちろん、イヴェントといふことで、いつもより編む時間も増やしてゐるし、しやかりきに編んだといふこともあるのだが、それにしたつて、速い。
これまで想定してゐた時間が相当短縮されてゐる。
その後、二足目、三足目と編むうちに、休みの日であれば、一日で片方編めるやうになつた。
競争することで、それまで無意識のうちに作つてゐたリミッタがはづれたのだらう。
ただ、このとき速くなつたのは、メリヤス編みだけだつた。
裏メリヤス編みはあひかはらず、のろのろとしか編めなかつたし、いまでも編めない。
以前も書いたがたた&たた夫の編物入門のフランス式裏編み徹底図解をときに見返しながら精進してゐるつもりなのだが、なあ。
先日編んだMonkeyにも、結構裏メリヤス編みが出てくるのだが、細い糸を使ふせゐか、なんだかうまく編めてゐない気がする。
さう、速く編めないだけではなく、きれいに編めないんだよなあ、裏メリヤス編みつて。
そんなわけで、不安をいだきつつもいまのヴェストといふかマーガレットといふかを編みはじめたのだが。
うーん、すこしはましになつた、かなあ。
きれいかどうかはともかく、すこし速く編めるやうになつた気がする。
リズムに乗つて編めてゐれば、編み目も多少ととのつてくるんぢやないかな。
そんな、淡い希望をいだいたりもしてゐる。甘いかな。
現在一段三百目越えで、このあと一段まるまる裏メリヤス編みといふ段がこれでもかといふくらゐ出てくるのだが。
すこしは裏メリヤス編みの苦手感を克服できるといいと思つてゐる。
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