2012年11月の読書メーター
2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2268ページ
ナイス数:5ナイス
史記 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 中国の古典)の感想
白文に限りなく近い文が掲載されてゐるもの、といふのでこれを選んだ。書き下し文のあとに返り点や一二点等だけついた文がついてくる。 なんといふか、出てくる人出てくる人、読んでて他人ぢやない感じがする。TVなんかでふつーにニュースやドラマに出てきてもをかしかない、といふかね。項羽のダメさ加減とか、いつそいとほしくなるよ。
読了日:11月1日 著者:福島 正
日本の歴史をよみなおす (全) (ちくま学芸文庫)の感想
ここに書かれてゐることがほんとなら、大河ドラマの農民尊重過多も考へなほさないと、だな。宋から来た舟がバラスト代はりに宋銭を積んでゐたとあるけど、帰りはどうしてゐたのかなあ。海上交易の話と「百姓!=農民」といふ話、あと冒頭の識字率の話が特におもしろかつた。「戦後の窮乏時も農家はそれほど食糧難ではなかつた」つていはれてみればさういふ話を体験者から聞くんだよね。飢饉とか、みなほすと新たな事実が出てくるのかも。
読了日:11月5日 著者:網野 善彦
プロの資料作成力の感想
人生経験の浅い人間にはあまり役に立たないのではないかな。どういふ経験を積んで行けばいいのか、といふ指標はあるかもしれないけど。ディベートの手法が役に立つのかな。この本にはそんなことは書かれてゐないが。
読了日:11月19日 著者:清水 久三子
泣ける話、笑える話―名文見本帖 (文春新書)の感想
徳岡孝夫は扇雀会だつたのかー。「歌舞伎にコクがなくなつた」つて、反論できないなー……。中野翠はMちやんの話がよかつたな。
読了日:11月22日 著者:徳岡 孝夫,中野 翠
人生はうしろ向きに (集英社新書)
「ああ、やっぱり、ぼくの、わたしの、吾輩のうしろ向きな人生は正しかったと安心してもらいたい」とあるが、やはり世の中との折り合ひがつけ難いと思ふんだよなぁ。うしろ向きに生きつつ世間とうまくやつていく方法を知りたいなぁ。
読了日:11月26日 著者:南條 竹則
漢字と日本人 (文春新書)の感想
常々やまとことばで暮らしたいと思つてゐる。耳で聞いたときに間違ひが少ないと思はれるからだ。でも実際はなかなかできない。目で読む時は、漢字の方がいいやうな気がする。短くて済むからだ。 さう考へてゐたのも不思議ぢやあないのだなあ、と、納得できた気がする。 平安のかな文学については、あのだらだらとどこまでも延々とつづく文章がいいんぢやな〜い、と思ふけどね。
読了日:11月29日 著者:高島 俊男
三国志演義〈1〉 (徳間文庫)の感想
人形劇wikiを作るのに必要なところだけつまみ読みするつもりで出してきたのが、うつかり全部読んでしまつた。巻置く能はざるつてかういふ感じかな。おかげで最近「大いに驚きて曰く」とか「大いに怒りて曰く」みたやうなのが口癖になつてしまつた。
読了日:11月30日 著者:羅 貫中
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