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Thursday, 15 November 2012

三国志演義で学ぶ漢文

先日ちらと書いた三国志で攻略!センター漢文12」、例によつて本屋の学習参考書の棚を眺めてゐるところで見つけた。

「西遊記」とか「水滸伝」とかないかなー、と思つて見てみたが、見つけられなかつた。

とりあへず買ふてみて、中身は正史ではなく演義から取られてゐることを知つた。
この本によると、実際の入試問題には「三国志演義」から出題された例があるのだといふ。
へー。

本は二部にわかれてゐて、第一部は演義からの抜粋と解説、第二部は重要な語句形50の解説といふかたち。

第一部は演義からは11カ所引用があつて、最後のひとつはなぜか杜甫の「春望」。
内容は以下の通り。本にある通りではなく、こちらで「こんな内容」といふことを書いてゐる。


  1. 黄巾の乱
  2. 桃園の誓ひ
  3. 英雄を論ずる
  4. 官渡の戦ひ
  5. 三顧の礼
  6. 軍師・孔明
  7. 長坂の戦ひ 趙雲
  8. 短歌行
  9. 赤壁の戦ひ
  10. 白帝城
  11. 出師の表

演義、といふことで、授業などで読むものより若干格調に劣るやうな気はする。
もとが講談だし、授業で読むものより圧倒的に新しいしね。
それに、引用箇所がなんとなくビミョーな感じのするものもある。
たとへば官渡の戦ひは、張郃・高覧の投降する場面だつたりする。
虚辞のはたらきを学ぶといふ目的がある以上、仕方のない選択なのかもしれないが、「えー、官渡の戦ひでここかよー」といふ思ひは否めない。

でもまあ全体的に見れば、よくぞここをば選びたり、といつたところかのう。

趙雲が「肝脳地にまみれるといへども」なんぞと大げさなことを云ふ所以もわかつたしね。これは白帝城で孔明も云ふてゐる。典拠があるのかー。説苑ださうである。
あと、「出師の表」の文章構成とかもおもしろいかも。

第一部には毎回ミニテストがつくんだけど、管鮑の交関係から二三点出てゐて、読めなくても知つてると答へがわかつちやふんだなー、これが。
まあ、テストなんてそんなもの?

第二部の方も例文はできるだけ演義からひいてゐるやうだが、「いや、なにもそれでなくても……」といふ気がしないでもないものがあつたりする。「未知虚実」とか、演義でなくても……と思はないか?

と、いろいろ云ひたいことはあるものの、好きなものを読んで身につくことがあるのであれば、いいんぢやないかなあ。
受験生のころにあればよかつたのになあ。

でもまあ、やつがれのころから、漢文は重要視されてゐなかつたがね。

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