森茉莉的タティングレース
といふわけで、これはMacBook Airで打つてゐる。
といふても、見てゐる側にはわからないしどうでもいいことだらう。
打つてゐる方もさうで、使つてゐるアプリケーションは変はらないし、違ふことといつたら外見と、ものメチャクチャ速い、といふことだらうか。
さう、めちやくちや速い。
ネット接続は同じはずなのに、体感速度なんだらうか、とにかくものすごく向上してゐる。
机の上では、まだMy Good Old MacBookがメインマシンの位置にあるのだが……どうしやう、机の上のレイアウトを考へないとな。
現在持ち歩いてゐるしかかり中のタティングレースは、パピーニュー2PLYで作つてゐる、うーん、なんだらう、これはなにになるのだらう、といふ感じの作品。
一応、これのタティングレース版を目指してゐるのだが、道は遠い。
Puppy New 2Plyでは以前タティングレースのマフラーを作つてゐる。
以前もblogに書いたりしてゐるが、このときはなんだか異様に忙しい仕事の最中で、「とりあへずモチーフを百枚つながう。一日二枚つなげれば、五十日でできるはず」といふのでせつせと作つてゐた。
毛糸でタティングレースをするといいことは、端糸の始末が楽なこと、と、これも以前書いた。
もけもけした毛がうまいことからみあふので、せつかく始末した糸がするりと抜けるといふ心配をしなくていいんだよね。
今回はモチーフの数は数へてゐない。
飽きるまでつなげて、それで終はりにしやうと思つてゐる。
そんなんでいいのか?
いいんぢやないかな。
今を去ること六年前、「森茉莉的編物」と称して、こんなことを書いてゐる。
さて、森茉莉といふとただの茶色を「仏蘭西色」と呼んで愛ほしみ、色によつてタオルの並べ方をかへ、なにからなにまで好みの色・使ひ心地でないとダメとか、そのくせ家の中は壮絶な状態だつた、とか、そんな話が有名である。
かういふ編み物の仕方、いいんぢやないかな。
もうとにかく気に入つた毛糸しか使はない。道具などについても同様。
他人が見たらただのつまらない色でも「雅やかな色」として愛で、ひたすらなめらかな編み地の手触りに酔ひ痴れる…………
いいんぢやない?
さう思ひつつも、なかなかその心境には至れないのだが。
だつてやつぱり「仕上げなきや」とか「使へるものを作らなきや」つて心のどこかで思ふしね。
そんなわけで、Medallion Shawl in Tatting Lace (今とつさに名付けた)もどこまでできるのかわからないが、まあ、気長にのんびり作りつづける予定。
ちなみに毛糸の色は207。「諸葛亮ブルー」と呼びならはしてゐる色である。
淡い水色に hint of purple が人形劇三国志の孔明の衣装の色を思ひ起こさせるからだ。
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